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『…い゛！！しるこさん！痛い！痛いって！』
手当てしてくれてるしるこさんの肩を叩くと「我慢して！」と怒られる。
あの後、車で迎えにきてくれたしるこさんと合流できたものの、男が振り下ろした竹刀を腕で受けているうちに私の腕に痣ができた。
復帰早々怪我をして、電話ではこたろーさんに「なんで無茶するの」とまた怒られ、じらいちゃんとかるてっとさんにまた謝らせてしまった。
私の腕に氷を当ててくれてるしるこさんも、眉間に皺を寄せてムッと口を曲げている。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。
『ごめんね、しるこさん』
し「何が、」
……うわぁ、めっちゃくちゃ怒ってる。
『怪我しちゃって、ごめん、』
し「怪我したことに怒ってるんじゃない。いつも一人で無茶するのが嫌なの！仕方ない時もあるけど心配するでしょ」
『ごめんなさい、』
自分が囮になったら仕事がスムーズに終わるなって思ったんだよね。
そう言うと、キッと睨まれた。
し「こんな仕事だし、絶対怪我するなとは言わない。でもAはすぐ囮になろうとするから…自分を大切しないのが俺は嫌。自分を大切にして欲しい」
私の顔をジッと見ていうしるこさんに、言葉が詰まった。
自分を大切にして欲しい、か。
『…ごめん、』
し「Aが仕事熱心なところは好きだよ。でも俺らは仲間なんだから、俺らにとって大切なAをAも大切にして！」
『…はい、自分を…大切します、』
し「分かってくれたなら良いです」
冷やし終わって湿布を優しく貼ってくれたしるこさん。
『いつも心配してくれてありがと、』
し「出来ればもう心配したくないな」
『努力します』
そう言うと、いつも通りの柔らかい笑顔で「よろしい」と頭を撫でられる。
子供扱いされてるような気がするけど、その手を振り払わないのは心地がいいと思ってるからだ。
し「A抱きしめてもいい？」
『は？？？』
し「いや頭撫でられてるときにあまりにも可愛い顔をするからさ…ほらおいでぇ〜」
『え、やだ！！顔が嫌！！こっちくんな！！！！』
し「なんで逃げるのぉ！！」
『はこたろーさん！！しるこさんがぁ！！』
は「兄さんがどうした？」
なんか何気ないこの日常が幸せだな。
しるこさんから逃げ回りながら笑みが溢れた。
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おゆき(プロフ) - meさん» ただいまです！お待たせしてしまってすいませんでした。ありがとうございます！また少しずつ更新していくので、見ていただけると嬉しいです！ (2021年5月18日 18時) (
レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - おかえりなさい。また公開してもらえて本当に嬉しいです。無理だけはしないでくださいね！ (2021年5月18日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆき | 作成日時：2020年11月13日 14時
