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『この怪我は、私の責任だ。しるこさんたちのせいじゃない。』




だから、そんな顔しないで。




私はね、




『…しるこさんたちが、助けに来てくれて嬉しかった』




あの時、やっぱりBinTRoLLが大好きだって思った。




『この怪我は私が弱かったのが原因。だからさ…………また特訓付き合ってほしい、』




私の言葉にまた、二人は驚いていた。



……顔を見て自分の気持ちを伝えるって、凄く怖いんだ。


私なんかが、とか。断られたら、とか。いろいろ考えてしまって、吐きそうだ。




でも、みんさんが私のために変わると言ってくれた。だったら私も。



私も……変わらないと。





『あの、みんなに話がーーーー』





私が口を開いてすぐ、ガシャン!と凄い音を立てて扉が開いた。




い「A!!!」

『いちは、……ゔっ、』



部屋に入ってきたいちはちさんは勢いのまま私に抱きついてきた。


全身の痛みに耐えながら、腕を回して抱きしめ返す。




し「ちょ!こら、いちはち!!!」

は「A、怪我してます!!」

い「あっ、そうだった…!ごめん!!!」



焦って離れようとしたいちはちさんの体をぎゅっと抱きしめた。……腕もめっちゃくちゃ痛い。でも離れないで欲しいと思ったから。



『いちはちさん…ごめんなさい、』

い「…………ほんとだよ、」



いちはちさんの切ない声。



声だけでも心配をかけたことが分かる。私はもう一度『ごめんね』と謝った。





し「えぇ!!!ずるい!!俺もー!!!」

い「ちょ、しるこちゃん!苦しいってー!」



それからしばらく何も言わず抱きしめ合ってると、いちはちさんと私を包むように、しるこさんが抱きついてきた。


それを優しい笑顔で見てるはこたろーさん。





暖かくて、心地いい。


ーーーーあぁ、ここが私の居場所なんだ。




もう嘘をつくのはやめよう。


偽るのもやめよう。






『……じらいちゃんたちを、ここに呼んでほしい』




私はいちはちさんとしるこさんからそっと離れる。



不思議そうに私を見る3人に、笑いかける。





ーー私を受け入れてくれたみんなに、ちゃんと話そう。



私の全てを、






『みんなに話しておきたいことがあるの、』





あの日のことも、ぜんぶ。















私はみんなが部屋に集まったくれたのを確認して口を開いた。



『3年前、私はクロウに誘拐されたの』

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おゆき(プロフ) - meさん» ただいまです!お待たせしてしまってすいませんでした。ありがとうございます!また少しずつ更新していくので、見ていただけると嬉しいです! (2021年5月18日 18時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - おかえりなさい。また公開してもらえて本当に嬉しいです。無理だけはしないでくださいね! (2021年5月18日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おゆき | 作成日時:2020年11月13日 14時

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