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『自分でベッドに戻ることも出来ないなんて、笑えてくるよね、』
悔しい………私は本当に無力だ。
み「……Aちゃん、こっち見て」
耳に入ってきた、その優しい声にゆっくり顔をあげた。
み「今Aちゃんの目には何が映ってる？」
質問の意図が分からなくて答えられない私に、みんさんが言葉を続けた。
み「……俺のことちゃんと見える？」
『…見えるよ、』
何を言ってるんだろう。目の前にいるんだから、見えてるに決まってるのに。
み「……他のメンバーは？しるこさん達のこともちゃんと見えてる？」
『何…言ってるの？』
しるこさん達は今ここに居ない。見えるはずがない。
み「…みんなここにいないから見えるわけないよね。……でも、俺らはこうやって目の前に居なくても、Aちゃんの側にいた……つもりだったんだ。」
『……』
「でも、違ったねー。この数ヶ月で気づいたわ。Aちゃんのこと何も知らなかったって。全然側にいてあげれてなかったって」
みんさんの伝えたいことが、なんとなく分かった気がした。
離れていてもみんなは私のことをずっと考えて大切に思ってくれてた。寄り添おうとしてくれてた。
それは分かってたよ。
でも、
『…それは私が拒んだからっ』
私はみんなが伸ばしてくれた手を払って、1人でいることを選んだ。
私の家族のこと、クロウのこと。知れば絶対にみんなは手を貸してくれるって思ったから。
そうなれば、みんなは傷つくから。
だから知られないように……踏み込ませないように必死だったの。
み「ま、それもあるけど。……それでも俺らはAちゃんが一番辛そうだったとき……何もしようとしなかった」
『そんなことない！…みんな心配して、声かけてくれてたっ』
み「うん。手を差し伸べて、Aちゃんが掴んでくれるのを待っていただけ」
みんさんは、優しく私の手を掴む。
み「ただ待つんじゃなくて、強引でも俺たちがこの手を掴めばよかった」
普段はふざけてることが多い彼が、優しく真剣に言葉を吐き出す。
みんさんの想いをしっかり受け止めるように、私はジッとその目を見つめた。
み「Aちゃんが俺らから離れようとした理由は、クロウと関わらせないためやろ？……この間の仕事を受けたとき、クロウについて調べた。それでピンときたよ。守ろうとしてくれたんやなって」
そっか、気づかれてたんだ。
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おゆき(プロフ) - meさん» ただいまです！お待たせしてしまってすいませんでした。ありがとうございます！また少しずつ更新していくので、見ていただけると嬉しいです！ (2021年5月18日 18時) (
レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - おかえりなさい。また公開してもらえて本当に嬉しいです。無理だけはしないでくださいね！ (2021年5月18日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆき | 作成日時：2020年11月13日 14時
