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「ははっ。2人だけで俺をやる?……笑わせるな。それにそう簡単に逃すわけねぇだろ」

じ「そんなのやってみないと分かんないでしょ」



じらいちゃんの言う通りだ。やってみなきゃ分かんねぇ。確かに強さならムカつくことにこいつが上だ。だけど俺らは1人じゃねぇ。


…2人なら、やれる。いや、やらなきゃいけない。



俺を見て、じらいちゃんが笑う。



か「やるぞ!!」

じ「おっけー!!」



俺の合図にじらいちゃんが男に向かって駆け出す。



「正面突破かぁ?嫌いじゃねぇ」




男に蹴りを入れたじらいちゃん。



その間に銃を持つ男の右手に狙いを定め、トリガーを引いた。

兄貴のような狙ったものを1mmも逃さない!そんな腕はないけど、この距離なら外さない。



パン!と手から銃が離れたのを見て、しるこさんに「今だ!行って!!」と叫んだ。



すぐに銃口を下げ、Aを抱き上げて駆け出したしるこさんの方向へ足を動かした男の足を撃ち抜いた。



だけど男は足を撃たれても微動だにしない。そればかりか、じらいちゃんの蹴りを軽く受け流し、足を掴んでしるこさんたちの方へ投げ飛ばした。



じ「しるこさん、避けてっ」

し「うおっ、」



飛んできたじらいちゃんに驚いて、バッと避けたしるこさん。もう少しで直撃だった。何メートルあると思ってんだよ…。化け物か?


そんな距離まで人を飛ばせるもんなのか?いや、今は考えてる暇ない。とにかく動け。



地面に転がったじらいちゃんは、すぐに飛び起きて再び男の元へ走り出す。


男の意識がじらいちゃんに向いてる間に後ろに回ろうと近づいたが、気づいた男がすかさず近くに落ちてた瓦礫を投げてきた。


それを屈んで避け、さっき撃ってやった傷口を思いっきり蹴ってやった。



「っつ、」


小さな呻き声が漏れた。


これは、さすがに痛いだろ。


しるこさん達も無事にここから抜け出せたみたいだし、ここからは周りを気にせずやれるな。



「あーあ、困ったなあ。逃しちまった。…お前ら結構やるなぁ」



困ってるどころが、楽しそうに笑う男。


さっきしるこさんのインカムから聞こえてきた会話を思い出す。こいつはAをクロウの元へ連れて行こうとしていたんじゃないのか。




…こんなにあっさり追うのをやめるなんて、可笑しい。

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おゆき(プロフ) - meさん» ただいまです!お待たせしてしまってすいませんでした。ありがとうございます!また少しずつ更新していくので、見ていただけると嬉しいです! (2021年5月18日 18時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - おかえりなさい。また公開してもらえて本当に嬉しいです。無理だけはしないでくださいね! (2021年5月18日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おゆき | 作成日時:2020年11月13日 14時

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