何でも屋BinTRoLL

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「じゃあまたあとでね〜」と手を振るじらいちゃんに手をあげてかるてっとさんを見た。



何事もなかったように抹茶ロールアイスを頬張るかるてっとさん。



『なんで俺が誘ったって嘘ついたの？』

か「嘘じゃないでしょ。食べたいって言ったお前を連れてきたの俺だし」

『まぁ、そうだけど……』

か「あとなんか隠したい感じだったしな」



そう言ったかるてっとさんがすごく優しく笑うから、なんか恥ずかしくて目を逸らした。



か「まぁ俺とお前の秘密だなーつってな」

『……ずるいよそれは』



はは！って笑うかるてっとさんの背中をパシと軽く叩いた。それは私なりの照れ隠し。



か「よく分かんないけど、お前はもっと素直になった方がいいよ」

『私はいつも素直に生きてるよ』

か「なら、もっと素直になって」




普段はくだらない意地悪ばっか言ってきたりするくせに、さりげなく車道側を歩いてくれたりとか。アイス代もさらっと出してくれたし。……反応に困るんだよね。



でも自分にお兄ちゃんがいたら、こんな感じなのかもしれないな……なんて思ったりもして。



だから優しいかるてっとさんに私も少しだけ素直になってみる。



「かるてっとさん、






ーーーーーまた連れてってね」




そう言って、笑った。



驚いた顔をするかるてっとさんに、ほんの少し勝った気分になる。



……たまに素直になるのも悪くないかもね。




『よし、もう食べ終わっちゃったし早く帰ろ！今日はオムライスっていちはちさんが言ってたし！』



まだびっくりしてるかるてっとさんの腕を引いて、家に向かって足を動かした。




「それこそずるいだろ」そう呟いた、かるてっとさんの声は私には届かなかった。

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