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二「何時に行くの?」
『え、と・・・10時くらいには着いてたいなって思ってて』
二「じゃぁ9時!9時にホテルに迎え行く!」
『・・・はい?』
二「え、やだ?本気で嫌なら本気のトーンで断って」
『えっ、やだとかそんなっ・・・。むしろ光栄というかもったいないくらいの話なんですけど、』
二「じゃぁオッケー?」
『いや、でもやっぱりいちファンとして、そんなこと許されるのかってことで、』
千「ニカー。Aさん周りにバレたらって気にしてるんじゃない?」
二「大丈夫!俺前の3人みたいにオーラないからね!」
『いやいやいやいやっ!』
二「絶対バレないようにする。Aちゃんに迷惑かけないようにする。だから、ねっ?お願い!」
千「Aさんお願い―。二階堂も連れて行ってあげてよ。Aさんだっていい思い出になると思うなぁー」
『そんなっ、それは・・でも二階堂君は私じゃなくて聡君とかと行った方が絶対楽しいんじゃ・・』
二「聡君いいね!じゃぁ今度は聡君と行くから、明日は・・」
ちらりと私の方を見てくるニカちゃん。
そんなふうにお願いされたら断れなくなってしまう。
本当は行きたくてたまらないけど、ファンだからって控えているのに・・
あぁ、私のわずかに残っていた理性が・・・
『・・・ほんとに、私なんかでいいんですか?』
二「うん、いいよ」
『わかりました。じゃぁ・・お願いします』
二「じゃぁちょっと番号教えて」
『え』
二「だって、明日待ち合わせに遅れそうになったときとか知ってた方が良くない?」
『それは・・』
自分のスマホにニカちゃんの連絡先?
考えただけで死にそうだ。
でも、さすがにそれはまずい。
旅行が終わった後も連絡来るかもって期待してしまうし
なにより万が一流出したら一大事。
『あっ!ホテルの前で待ち合わせして、なんかあればホテルにかけてくれれば問題ないですよ!』
そう言って、ホテルの番号をニカちゃんに教えた。
変な顔するニカちゃんと、笑いをこらえてる千賀君。
でも私には彼らのその理由が分からなかった。
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作者名:めいめみ | 作成日時:2017年9月15日 11時