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『え、い、いいのかな？』
北「え？あれ？好き同士だったていうから俺はてっきり・・」
ニ「Aちゃん、待って。俺ら好き同士だよね？」
『うん・・そうみたいだけど・・』
ニ「じゃぁ！」
『あ、でもだからってどうこうなりたいと思ってるわけでは・・いや、ぶっちゃけ思ってるけど・・・でも無理なのも分かってるから・・・その私もいまいち関係性がつかめてないと言いますか・・』
ニ「ウソでしょ？え、待って。じゃぁ俺だけ？付き合ってるって思ったの」
『え、いいのっ？』
ニ「当たり前じゃん。むしろなんでダメなの？」
『だって私は一般人だしファンだし遠距離だし・・』
ニ「もー。またすぐそういうこと言う！」
『だって・・』
北「あのー、ちょっと。そういうの俺のいないときにしてもらえます？」
『あ』
ニ「あ、いたの忘れてたわ」
北「おいっ」
ニ「・・・あははははっ。とりあえずこのカードキーだけ貰っときまーす。ミツありがと！」
北「はいはい。部屋に戻れってことね。じゃぁ俺は自分の部屋に帰りますよー」
『あっ、あのっ！北山さん！何から何まで、ほんとありがとうございますっ』
北「ふふっ、いいよ。付き合うにしても付き合わないにしてもニカのことよろしくね。今後のことは２人でちゃんと話して、さ。んじゃ、おやすみー」
みっくんが部屋を出て行って、妙な空気が流れだす。
付き合うことになったと思っていた高嗣君と、
関係性が分かっていなかった私。
お互いになんだか気まずい。
困ったな。なんて言えばいいんだろう。
ニ「ねぇ、Aちゃん」
先に口を開いたのは高嗣君だった。
ニ「俺、Aちゃんの彼氏になりたい」
ストレートな言葉に胸が熱くなる。
ずるいよ・・・
大好きな人にまっすぐな目でそんなこと言われたら・・・
ニ「遠距離だし、生活も違うのは分かってるけど。でも、本気で好きだよ？つらい思いさせることもあるかもしれないけど、俺はAちゃんとこれからも一緒にいたい。だから・・・俺じゃダメ、かな？」
ほんとにこれは現実なのだろうか？
夢みたいなことばかりが起きてる。
『・・・私で、いいの？』
ニ「Aちゃんがいい」
ここで断る理由なんてもう見当たらない。
小さな声で「お願いします」と言うと高嗣君にぎゅっと抱きしめられた。
ニ「A」
呼び捨てがなんだかくすぐったい。
だけどそれよりも嬉しくて、自然とにやけてしまう。
ニ「もう離してやんないからね」
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作者名：めいめみ | 作成日時：2017年9月15日 11時
