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北「そういうわけで、全部知ってたんだよね。ごめんね!」
『そうだったんですか・・』
一通り理解できた。
みっくんが気を利かせてくれてたんだ・・。
なんだかもう頭があがらない。
北「っていうか、今から帰るって本当なの?この時間に?ニカひどくない?」
『あ、私が帰りたいって言ってるんで』
二「Aちゃん、なんかそれ言い方・・」
『あっ、ごめんっ』
北「くくっ・・なんか、いいね。うん、よかったわ。ほんとうまくいって」
『それじゃぁ私はここで・・』
そう言って頭を下げて部屋を出ようとしたとき。
みっくんに腕を掴まれた。
北「待った」
『え・・?』
北「ちょっとここで待ってて?すぐ終わるから、ね?」
『あ、え、でも・・』
私の返事も聞かずに部屋を出て行ったみっくん。
部屋に残された私と高嗣君は訳が分からず顔を見合わせる。
『どう、したんだろう・・』
ニ「分かんない。急に入ってきて急に出て行ったな」
10分くらい経った頃、みっくんが戻って来た。
北「おまたせー」
ニ「なにしてたの?」
北「ん?これ」
そう言ってみっくんは私の手を取り、カードのようなものを握らせた。
『え・・』
北「あげる!プレゼント!」
ニ「あ」
みっくんに渡されたカードをよく見ると、それはこのホテルのカードキーだった。
まさか、この人はわざわざこれを準備しに行ってたの?!
・・いやいや、だめ。受け取れないって!
『いやいやいや、困りますっ』
北「んー?でももう部屋取っちゃったし」
ニ「ミツ・・お前いつの間に・・・。まじですごいわ」
北「俺がここに呼びつけちゃったしさ、そのお詫び。こんな時間に帰すわけにもいかないし、今日はもうここに泊まりなよ」
『でも』
北「キャンセルしたら、キャンセル料はニカに払わせるから」
『え・・』
ニ「うわ!じゃぁ泊まんなきゃ!俺がお金出すの嫌だって言ってたもんね」
『う、それは・・』
北「はい、決まりー。本当は彼氏がここまでしてあげるもんなんだけど、なんかニカA
ちゃんのことで頭いっぱいで頭回らないみたいだからさ」
『かっ・・彼氏っ?!!』
今、みっくん彼氏って言ったよね。
そういうことでいいのかな?
ホテルの部屋のことよりもそっちが気になってしまった。
私が彼氏というワードに反応してしまって、高嗣君とみっくの動きが止まる。
北「え・・あれ?付き合ってんだよな?」
ニ「俺はそのつもりだったんだけど・・え・・・?」
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作者名:めいめみ | 作成日時:2017年9月15日 11時