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〜二階堂side〜
連絡先を交換するとAちゃんは「それじゃぁ」と言って
荷物を持って帰ろうとする。
いやいや、ちょっと待って。
ドライ過ぎない?
2か月ぶりの再会で両想いって分かったのにもう帰っちゃうの?
俺ら、好き同士だよね?
『あ、この服はほんとにいつ返したらいいかな?帰って洗濯したら明日の朝渡せると思うんだけど・・いつまでこっちにいるの?』
二「夕方には東京に戻る・・・あ」
『ん?』
そういえばAちゃんは明日休みって言ってたような。
俺は明日夕方までオフ!
本当は明日するはずだった撮影が今日出来ちゃったから、特別に夕方まで自由に過ごしていいよってなったんだよな。
・・これって、チャンス?
二「Aちゃん明日休みなんでしょ?」
『あぁ、まぁ一応』
二「デート、しない?」
『えっ?!!』
二「なんでそんな驚くの?」
『えっ、いや、だって』
二「俺ね、明日は夕方まで暇なんだよ。だからお願いっ。ね?」
『えぇーっと・・・でも、デートって何をするの?』
二「Aちゃんは何したい?」
『・・・・・い・・らなん・・、い・・』
二「ん?なんて?」
『だからっ、その・・一緒にいれたら・・・なんでも・・』
顔を赤くしながら恥ずかしそうに言うAちゃん。
なんかモジモジしてるし、たまらなく可愛い。
さっきまでドライだったくせに、
こんな顔見せるのは反則だろ。
『で、でもっ!今日ニカちゃんとみっくんの目撃情報出てるから、あんまり出歩くのは・・』
あれ?これ家に誘われてる?
『あぁっ!違うよ?別に家に来いとか言ってるわけじゃなくって・・・ほんと単純に外で会うのはどうなのかなって思って・・心配で、ってさっきまで外歩いてた奴が言うセリフでもないんだけどっ』
そりゃ俺はおうちデート大歓迎だよ?
でも、今でこれだもん。
なんか俺・・・いろいろと我慢できる自信がないわ。
・・・って、あれ?
今まで全く気がつかなかったけど
Aちゃんの胸元に見覚えのあるネックレス。
さっきまでワイシャツの中に隠れていたネックレスが
俺のだぼだぼな服を着たことによって、存在がわかった。
二「ねぇ、Aちゃん。そのネックレス・・」
『うん・・プレゼントしてくれたやつ。お気に入りだから毎日つけてて。えへへ』
嬉しそうにネックレスを見せてくれるAちゃん。
まさかそんなに大事にしてくれてたなんて。
その気持ちが嬉しい。
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作者名:めいめみ | 作成日時:2017年9月15日 11時