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二「泊まれば?ここに」

『無理無理無理っ!』



さらっと言うニカちゃん。
やっぱり芸能人は、お金の感覚が違う・・



二「なんで?」

『いや、なんでって・・・ちょっと、敷居が高いというか、身分が違うというか、お金が・・ね』



すごく言いづらいことを一生懸命言った。
これで伝わった。
と思っていたけど違ったみたい。



二「俺が出す」



ひぃっ!もっと無理だよ!

東京行った時も散々出してもらったのに、
ここでまた出してもらうなんてできない。



『さすがにそれは悪いよ。ほんと、気持ちだけで十分です』

二「・・・納得いかない」

『納得いかないと言われても・・・』



こんなやり取りをしている間に
立ち止まっているおかげで私の体温はどんどん奪われていく。



『くしゅんっ・・・寒っ・・』

二「ほら、濡れてるからだよ」



いやいや、ニカちゃん。
そう思うならもう帰らせて・・



二「じゃぁ、せめて!せめて、着替えてから帰って。いい?」

『え、でも私着替えなんて、』

二「俺の貸すから。風邪ひかれたらいやだし、これで妥協する」

『でも・・・』

二「でもはなし。百歩譲ってこう言ってんだから、Aちゃんももう諦めて。わかった?」

『いや、でも・・』

二「じゃぁここに泊まる?」

『うっ・・それは、』

二「はい、行くよー」



言いくるめられた感がすごい。
ニカちゃんの服なんて、そりゃ喜んで着るけど・・・!
でも、いいのかなって思ってしまう。

嬉しさと戸惑い。

今の自分にピッタリな言葉だと思う。



ニカちゃんの後ろを、着いて行く。

部屋に入る瞬間はすごく緊張した。
誰にも見られてないか、
何度も周りを確認して確認して確認して。

ようやく踏み入れた部屋は、ニカちゃんの匂いがいっぱいで思わす顔が緩んでしまった。



二「どうしたの?なんで笑ってんの?」

『えっ、ごめんなさいっ』

二「えっ、なに?どうした?」

『いやっ、ちょっとオタク心が動いたというか・・・』

二「くくっ・・・なにそれ?どこに?」

『言えない』

二「あ、どうする?お風呂・・・・は、なんでもない。はい、これ着替え」

『あ、ごめんね?ありがとう』

二「そっちで着替えていいから」



服を受け取り、バスルームで着替えさせてもらう。

ニカちゃん、何言いかけたんだろ?
例え着替えるだけでも、自分の空間だから
お風呂入らないと汚いから嫌だったんじゃないのかな?

我慢させてるんじゃないかと、ちょっと不安になった。

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設定タグ:キスマイ , 二階堂高嗣 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:タレント
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作者名:めいめみ | 作成日時:2017年9月15日 11時

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