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〜北山side〜
昨日から地方に行ってお仕事してるんだけど、
一緒に行ってる二階堂がほんと落ち着きなくて。
なんでそんなにソワソワしてんだよ、って思ってたら
ここ、あのAちゃんってこの住んでる県なのね。
でも1つの県ってそれなりにでかいよ?
詳しい住所知らないくせに、
会えるって期待でもしてんのかな、ニカは。
北「仕事は仕事だからな。ちゃんとしろよ」
二「わかってるよ」
北「だいたいさ、ここから何百キロ離れた田舎に住んでるかもしれないのに。あんま期待してたらあとがしんどいぞ」
二「うん、わかってる」
北「とか言いつつ、昨日駅のホームでめっちゃ探してたでしょ」
二「バレた?」
北「きょろきょろしすぎなんだよ。もうちょい気を付けろよな」
ニカとAちゃんが出会って別れて、
変わったことは特にない。
今までと同じように時が進んでいる。
変わったといえば1つ。
ぼーっとしている時間が少し増えたように思う。
それは本当に少しの変化で、
基本的にはいつものように千賀たちとわちゃわちゃやってるから、
気づいているのはきっと俺と千賀くらいだろう。
今回は本社ではなく支社の方で撮影があるということで
支社に着いたのはいいけど、
従業員らしき人たちが玄関前に7〜8人並んで俺たちを待っていた。
うん、なかなか降りづらい。
北「おぉ、歓迎されてる・・・」
二「小さい会社?社員少なくない?」
マネージャーに聞くと今日は企画に関わる人しか出勤してないらしい。
その中に1人、女性がいた。
見た感じまだ若そう。
北「へぇー、あんな若い子もこういう企画受け持つんだね」
二「ん?どこ・・・・・、え・・」
北「あれ。あの子」
二「あ・・・、え・・」
北「え、ちょっとニカどうした?」
二「あれ・・・なんか、いや・・。うん、あれ、Aちゃん・・」
北「はぁっ?!」
そんなことってある?
また会えてんじゃん!
マネに降りてと言われても「ど、どうする?」と心の準備が出来てないニカ。
いい加減にしないとマネに怒られるので
ニカを引きずるように車から降ろして
従業員さんの方へ向かう。
北「キスマイフット2の北山です。今日はよろしくお願いします!」
二「・・同じく二階堂です。みなさん、よろしお願いします!」
頭を下げると、従業員さんたちも頭を下げて「お願いします」と声が聞こえた。
あれがAちゃんか。
あー、Aちゃんもめっちゃ目泳いでるわ。
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作者名:めいめみ | 作成日時:2017年9月15日 11時