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ハンディ扇風機もお揃いで持つことになり
ようやくお店を出た私たち。
結局支払いはまたニカちゃんが全部出してしまった。
申し訳ないし困る。
いや、嬉しいのだけど出してもらってばかりは気が引ける。
「俺が勝手についてきたから」と言うニカちゃんは
テレビでなんだかんだ言いつつもやっぱりイケメンだ。
二「やべー。ディズニーとか久しぶりすぎてやっとテンション上がってきたかも・・!」
『私なんか10年ぶりくらいだから。あはは』
二「10年ってAちゃん何歳?」
『ちょうど高校卒業して働き始めたくらいかなぁ・・』
二「あぁ、卒業旅行的な?」
『いや、付き合ってた彼氏が上京することになったから遊びにきたついでに』
二「・・・ふーん。その人とはもう付き合ってないの?」
『あー・・・それが、浮気されちゃったんだよね。ほら、遠距離だしまだ若かったし、それはそれはすぐにね。結局ここに来て1年もたたないうちにサヨナラ。あはは』
二「そっか。・・・じゃぁここでの思い出、俺で書き換えてもいいよ」
『っていうかもうすでに、ありえない思い出になってると思う。ふふっ、ありがとうございます』
二「ん」
ニカちゃんがかっこいいこと言うから常にドキドキしてしまう。
テレビを通してみる元気なニカちゃんだけじゃない、
優しくて男らしいニカちゃん。
夢の国で本当に夢のような時間を私は過ごしていると思う。
せっかくだから目一杯楽しもうと
たくさんのアトラクションにも乗った。
それなりに並ぶことが多く、その度にヒヤヒヤした。
並ぶときはできるだけ小声で、常に周りに気を配りながらで
無駄に疲れた気もするけど
その分アトラクションに乗った時は思いっきり楽しんだ。
二「Aちゃん」
『ん?』
二「なんでさっきから、俺のこと呼ぶとき【ねぇねぇ】なの?」
『え?』
二「朝は名前で呼んでたじゃん。俺のこと」
『あぁ・・それはさすがにこんな人込みで名前呼べないし・・会話聞かれてバレちゃうかもだし』
二「気にしてくれてるんだ?」
『そりゃ、すっごく気にしてるよ。バレたら一大事だよ?』
二「・・さすがだね。ありがと」
目を細めて優しく笑ったのが
サングラスを掛けていても伝わった。
『そ、そっちも、気を付けてくださいね』
こんなに意識しまくっているのは私だけ。
ニカちゃんはすごく余裕な感じに見える。
これじゃどっちが年上かわかんないや。
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作者名:めいめみ | 作成日時:2017年9月15日 11時