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〜二階堂ｓｉｄｅ〜
二「Aちゃん？」
『あっ、は、はいっ！おはよーございますっ！』
ホテルについて車を停めると、
Aちゃんっぽい子が立っているのがわかった。
着くの遅かったかな、と時計を確認すると
まだ約束の時間の１０分前。
いなかったらどうしようかと思っていたけど、
彼女の姿があったことが嬉しかった。
しかも１０分前から立ってくれたことも嬉しく思う。
彼女のもとに行くと
少し緊張しているような笑顔を見ることができた。
まぁ俺だって一応緊張はしてるんだけど。
緊張してるって思われたくないから、
できるだけ自然に振る舞う。
二「ふふっ。もしかして緊張してない？どうしたの？」
『いやっ、それは緊張しますからっ・・・』
二「する必要ないじゃんー。俺だよ？」
『だって、まさかほんとにまた二階堂君に会えるなんて・・・思ってなかったから・・』
二「なんで？昨日約束したじゃん」
『からかわれてるだけかもしれないし・・・っ』
二「まじそれ失礼だからね。はい、行くよ」
『あっ、はいっ』
ただ俺の後ろを歩いてるだけなのにAちゃんが可愛らしく思えて、
こんなあたたかい時間いつぶりだろうって気持ちにさせた。
二「ごめんね、後ろの席で」
『いえ、いえ。当然ですっ。気にしないでください』
二「これ、はい。なんか適当に選んで」
『えっ・・・。わ、ありがとうございます！』
来る途中で適当に買っておいた飲み物を渡すと
後ろから「どれにしよー」と迷う声が聞こえた。
「全部飲んでもいいけど」って言ったら
「さすがにそんな欲張りませんから」と笑いながら返ってきた。
二「ねー、思ってたんだけどさ。なんで敬語なの？俺より上じゃん」
『だ、だって初対面じゃないですか』
二「でもキスマイのファンなんでしょ？俺のこと知ってんじゃん」
『いや、まぁそうなんですけど・・』
二「あ！ライブは？来たことある？」
『・・・すいません、あります』
二「ほら！」
『でも私が一方的に会いに行った感じじゃないですか。・・ふふっ』
二「何回一方的に会いに来てくれたの？」
『えっと・・・ライブで去年１回と今年２回。あとは年始のハイタッチ会にも１回行きましたよ』
二「えぇっ！？じゃぁハイタッチまでしてたの？！俺ら！！やっぱこれもう初対面じゃないわ。うん」
『二階堂君、それはちょっと無理があるんじゃ・・・』
二「いや、俺ほんと敬語とかいらないから。ね？」
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作者名：めいめみ | 作成日時：2017年9月15日 11時
