キミとのキセキ【green】 (ページ2)

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その後は本当にあっという間だった。
カフェでのんびり過ごしてから番協に行って、
初めての番協でキョどりまくりだった私はほとんど記憶がない。
でも楽しかったのは覚えている。
ライブ会場では考えられないほど近くにいるキスマイのみんなを見て
泣きそうになったし。幸せだった。
ニカちゃんはもちろんなんだけど、みんなかっこよくて
きっともうこんな近くで見れることはないだろうなって思った。

そんな幸せの絶頂にいたから、番協が終わってテレビ局を出たころにはもう放心状態。

はぁ・・。
ただただ、幸せな時間だった・・・。

そう思いながら今日からお世話になるホテルに向かう。
ホテルに向かいながら、周辺の居酒屋もチェックする。
お酒はめちゃくちゃ弱いのだが、
せっかくなので夜は飲みに行こうと決めていたのだ。

あ、ここいい感じかも。

そう思ったのは堅苦しくない感じの立ち飲み屋さんだった。
あとで行ってみよう、と思えるアットホームな雰囲気。

ホテルについてカバンの中の荷物を最小限にまとめて、
私はまたすぐに外に出た。
せっかくの旅行だから少しでもたくさんの所に行って満喫したかったから。

はたから見ればボッチで寂しい奴って思われるかもしれないけど、
そこはもう気にしないことにした。
１人で行ける範囲内でロケ地巡りをして行く。
キスマイレージで見たところや、キスブサで見たところ。

でもやっぱり限度というものがあって
３か所が限界だった。
これ以上まわると、あの居酒屋にも行けないし明日早起きできなくなる。

ロケ地はばっちり写真に収めて、あの立ち飲み居酒屋へと向かう。

だけどまさか、まさかあんなところで奇跡が起こるなんて。

この時の私にはまったく想像できなかった。