松川くんの反応 ページ4
松川くんと一緒に帰る約束をしていたため、彼の部活が終わるのを教室で待っていました。
何か悪戯をしたくなったので、部活が終わる時間を見計らって、狸寝入りをして彼の反応を見てみることにしました。
【検証】
「ういー。」
お気楽な挨拶とともにやってきた彼が、松川一静くんです。
「おーっと、お休みタイム?」
机に頭を預けて、寝ている私。
そんな私を、じーっと観察してくる彼。
「んー。」
何か1つの結論に達した様子の彼は…
「そうでも、なさそうだな。」
後ろから覆いかぶさると、顔を私の耳の近くに寄せたあと、
「ひゃうっ!?」
耳を舐めてきました。我ながらかわいくない声…とか思っていたら、今度は彼の声が耳元で聞こえてきました。
「俺を騙そうとか、いい度胸してんじゃん?」
【まとめ】
・ばれています
・バレる要素はなかったはずなのに…!
・お色気コンビの片割れだけあって、色気がハンパないです。
【ネタばらし】
「ちょっ、と!や、やめっっ!耳元で喋る、とか…!」
「寝てるのに感じるとか、何、変態なの?あ、変態か(笑)」
「うる、っさ、い!」
「ん、なんて?一静のことが好きって?」
太ももに手を置きながら、喋ってくる一静くん。
「言ってな、い、!アホっ!」
「えー、じゃあ嫌いなわけ?」
ああ、なんとタチが悪いんでしょうか。この人は。
「す、好きよ!悪かったわね!大好きよ!!」
「あーこれは、やべぇな。ツンデレ、たまんねぇ(笑)」
ふっ、と笑うと、私の頬を撫でる彼。
「さぁて、色々と責任でも取ってもらおうか?」
「色々とってなに…」
「んー、まず1つは俺を騙した罰」
なぜか、ひょいっと抱き上げられて、机に座らされました。
「2つ目は…俺を興奮させた罰?」
「は?!って、んんっ……」
彼の体重を受け止めるように、後ろに倒れる私の体。そしてそのまま、深ーい口づけをされて…
「お前もその気っしょ??」
誰もいない教室。でも誰が来てもおかしくない教室。スリルと共に甘いひとときを。
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作者名:和紗 | 作成日時:2016年4月19日 20時