笹谷くんの反応 ページ17
笹谷くんが部活後に体育館の片づけをしていたので、終わるのを待っていました。
ちょっとした悪戯心が働いたため、狸寝入りをして彼の反応を見てみることにしました。
【検証】
「ういーっす・・・ってあれ、A寝てる感じ?」
口笛を吹きながら体育館に戻ってきた笹谷くん。
体育座りをして寝たふりをしている私の隣に座って、覗き込んできます。
「寝てんのかー(笑)寝てんだったら、これやっても起きないはずだよなー?」
ガサゴソとカバンから何かを取り出した様子の彼。
柔らかいものが首のあたりに触れて・・・
「ひゃっ!ご、めん!おき、る・・・から!や、め」
「ははっ(笑)かわいい奴め」
【まとめ】
・ばれています。
・柔らかい物の正体は、筆でした。
・意外と子供っぽいイタズラをされました。
【ネタばらし】
「何も首をこしょぐらなくても良いじゃない…」
「いや、だってお前、首弱そうだなーって思って(笑)」
「別に…弱くなんかないもん」
強がって反論をしてみました。その言葉を聞いた瞬間、彼の目の奥が心なしか妖しく光りました。
「ほぉ?なら、確認させてもらうかな」
そう言うと、私の首元に唇を寄せてきて…
「んっ…ぁっっ、ちょ、やめ…っ!」
「これのどこが弱くないんだか(笑)」
つーっと首筋をなめられました。そして極めつけに耳元で…
「このまま、俺に食われてみるか?」
オオカミさんは隙があればいつでも狙ってきますよ。ご注意を。
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作者名:和紗 | 作成日時:2016年4月19日 20時