ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３ 】

明日のこと ページ5

最近 お母さんの様子が おかしいような気がする…

病院から 帰って来てから ずっと…

どこか上の空。

『どうしたの？』と聞いても『何でもない』と 言うお母さん。

明日は お父さんに 会える。藤ヶ谷の 病院の付き添い。


コンコン…


「A、入るわよ」
？？お母さん？

珍しい、こんな時間に 起きてるなんて…

「… 話しがあるの」
話？？

なんか 嫌な予感がする…

お母さんが 目の前に座る。


「お父さんのことなんだけど… 」
！！！


ドキドキしてきた！嫌だ！聞きたくない！


嫌！やだ！絶対に 変なこと言うでしょう！


「A、あのね。お父さん、明日… 元気ないかもしれない」
それは お薬を投与したからでしょう？

「笑わないかもしれない… 」
どういうこと？

「意味がわかんない！」
お母さんを じっと見た。

「お薬が 合わないみたいなの… 」
えっ！？うそ！？

「今回、投与は なかったの」
薬を入れてない？

「じゃあ、じゃあ、… お父さんは どうなるの？」
体が 震える…

「先生は 違う方法に 切り替えると 言っていたわ」
それは 効くの？治るの？

「お父さん、明日来たら このことを あなたに話すって言ってたから、
知っといた方がいいかなって思ったの… 」
それで お母さん、帰って来てから 変だったんだ…

「明日 笑ってあげなくていいからね。側にいてくれるだけでいいから。
でも、涙は 見せないで」
どうしよう… 無理かもしれない…


何も言えなくなって しまった…

どうしていいか わからないから…


「じゃあ、明日 太輔君と お父さん お願いね」
お母さんは、静かに 私の部屋を 出て行った。


胸が くるしい… どうしよう…

気持ちが 落ち着かないよ…


「怖い… 怖いよ〜 お父さん… 」
いなくならないで〜…

ベットに 蹲る。


コンコン…


？？また お母さん？


「俺… 」
藤ヶ谷？


ドアを開ける。


心配そうに 私を見てる… お母さんが 話したのかもしれない…


「入っていいか？」
ダメ！また迷惑かけちゃう！

「… もう寝るから ダメ」
下を向き 断る。


ごめんなさい 藤ヶ谷…


頭を 撫でてくれた。


「明日 よろしくな！」
何も聞かなかった…

「早く寝ろよ おやすみ… 」


パタン…


藤ヶ谷は、優しい声で 扉を閉めた。


「お父さん〜… 藤ヶ谷〜… ぅ〜… 」


藤ヶ谷の 優しさに 涙が出た…

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