ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３ 】

仲良しな２人。 ページ38

藤ヶ谷が 笑うと ドキドキする。

ドキドキ… ？？

ん？楓？


！？！？


ふ、藤ヶ谷に、ぴったりくっついてる！？

やだ！触んないで！

しかも！しかも！２人でコソコソ内緒話してる！！

見つめ合って 笑ってる！！


やだ… やだ… 見ないでよ！


「A、なんだ？」
なんだじゃない！


藤ヶ谷を 睨む！！


「でれでれしちゃって、いやらしい！」
男って最低！ちょっと綺麗だと 鼻の下が伸びちゃってさ！

「俺が いつ でれでれしたよ！つーか いやらしいってなんだよ！」
いやらしい顔してんじゃない！

「そう 見えるから 言ってんの！ふんだ！」
おにぎりに かぶりつく。

おもしろくな〜い！

「まぁまぁ、A 落ち着け… 楓も 少し離れて」
みつ先輩が 言う通り 離れて！

その場所は 私の場所なのに！

「嫌で〜す♪」
へっ！？

「嫌って… 楓ちゃん ガヤのこと好きなの？」
好き！？

玉ちゃん先輩 何 言ってんの！？

「はい！好きですよ 私」
好き！？

「え〜〜〜！？」(皆)

うそ…

「おい！楓！何 言ってんだ！？お前は… んぐっ！！」
藤ヶ谷の 口におにぎりを 詰め込んだ 楓。


また、内緒話…

なんなのよ！２人して！！


「嘘だもん！信じないもん！」
楓を見る。

「私が好きじゃ だめなの？」
ダメじゃないけど…

「… だめ… じゃない」
ダメじゃないけど… 嫌なの！

「藤ヶ谷先輩も 好きな人いますよね〜？」
はっ！？そうだった…

まさか… 楓のことなの？

藤ヶ谷を 見る。

「うるさい！ どうだっていいだろうが！」
藤ヶ谷が 怒って立ち上がった。


パン！


大きな手を叩く音。

「はい、そこまで！いい加減にしてください！楽しい食事が台無しです！」
廉耶…

「そうだな、食べよ」
みつ先輩が 藤ヶ谷の手を引っ張り 元の場所に座らせた。


せっかくの 楽しい遊園地が… 最低だ、私。

あんなことしなければ… こんなことには ならなかったのに…

こんな 光景も見なくて 済んだのに…

目の前の 藤ヶ谷と 楓の仲良しツーショット。


くすん…


「A、元気出せ。弁当 美味いぞ！ありがとな」
みつ先輩…


優しいな〜 みつ先輩。


「えへへへっ、たくさん食べてくださいね」
みつ先輩が 頷く。

「答え… 出たか？」
えっ…

「わかりません… まだ… 」
心に聞く…


未だに ドキドキしている 胸。


藤ヶ谷の好きな人って… 誰？

なんだか、すご〜く 気になってきた。

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