空のおまじない。 ページ35
バタン!!
トイレのドアを閉めて座り込んだ。
「どうしよう… 藤ヶ谷、絶対 変に思ったよね?」
玉ちゃん先輩に 抱っこされたとこ見られた…
「ヤダ〜… もう〜… 恥ずかしいよ〜」
玉ちゃん先輩も なんであんなことするの〜?
「Aちゃ〜ん?」
楓?
「どこ?」
探してる…
「… ここ」
トイレの中で 返事をした。
「具合悪いの?」
悪くない…
「大丈夫… 迷惑かけてごめんなさい… 」
藤ヶ谷と せっかく仲良く話してたのに…
「迷惑なんて思ってないよ。ほら、もうお昼だよ Aちゃんが、
作ってくれたお弁当食べようよ。楽しみにしてるんだから」
腕時計を見たら 12時を回っていた。
「うん… 出る」
カチャ…
楓の優しい笑顔で そこにいた。
「本当に 大丈夫?真っ赤よ… 顔」
だって…
「さっき… 」
楓が笑う。
「玉先輩、本当に心配性だよね?でも、皆 Aちゃんが 可愛くて
仕方がないんだよ」
可愛い?私が?
「ほっとけないって言うか… 一見 気が強そうだけど、本当は そうじゃない
守ってあげたくなっちゃう 女の子だから」
守って?
「そんな感じに見えてるの?私」
楓が 頷く。
「おまけに、かなりの鈍感みたいだし… 」
何が?鈍感?
「ひど!どこが鈍感なのよ!」
楓が 笑う。
「わかってないのが、すごいとこだよね Aちゃんって」
何が すごいのよ!?
「今、すご〜く悩んでるでしょう?」
えっ!?
「藤ヶ谷先輩のこと」
なんで… ??
「意識してるでしょう?」
こくん と 頷く。
「よしよし!いいことだわ♪」
頭を撫でながら 褒めてくれた。
「何が いいことなの?」
全然わかんない。
私の胸に手を当てた。
「ここに、誰がいるのか 聞いてみて」
自分の胸を見る。
「いる?… 」
心臓の鼓動が 早い…
「答えは Aちゃんだけが 知ってるよ」
それ、さっき みつ先輩に 言われたことと 一緒だ。
「それって どういう意味?」
楓が 苦笑いしてる。
「それを見つけるのは、Aちゃん」
また、優しく撫でてくれた。
「ほら、もう落ち着いたわね。お弁当にしよう♪」
私の手を繋ぎ 歩き出した。
「恥ずかしかったら、空を見て深呼吸するんだよ、心が落ち着くから」
空を?
「そう。これ 私の緊張をほぐす おまじない」
へ〜… おまじないかぁ〜
私も 楓のおまじないを 空に向けてやってみた。
…うん! 大丈夫!!
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あずきいろ
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由貴(プロフ) - こんばんは!!凄く良いですね!! (2015年6月18日 1時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにゅぷにゅまろん*(プロフ) - いぇいぇー。こちらこそ、こんな素敵な作品に出逢わせていただきありがとうございます☆(*´∀`/*)私、俺足族のたいPファンなので、くしゃみがとまらない! (2015年5月9日 20時) (レス) id: b1a590464e (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - ぷにゅぷにゅまろん*さん» 天才!?なんと!?私!?なんて言うことを言ってくれるの〜〜!!ありがとです。ぺこり。きゅんきゅんするとクシャミが出るの??面白いですね!!小説のネタになりそう!!メモメモ… と。あ、初めまして亀しゃんです。長い「青蘭」を読んで頂きありがとうです! (2015年5月9日 19時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにゅぷにゅまろん*(プロフ) - うわー。天才ですね!!胸が痛い。私って、きゅんきゅんするとくしゃみ出ちゃうんですけど、風邪引いたみたいになりました(笑)頑張って下さい♪ (2015年5月9日 13時) (レス) id: b1a590464e (このIDを非表示/違反報告)
りり - 凄い面白い (2014年4月4日 2時) (レス) id: a1b1fa48b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2012年6月23日 13時