楓の告白。 ページ33
◆ 藤ヶ谷・side ◆
本当に 嫌われたらしい…
「… 先輩? 藤ヶ谷先輩!」
はっ!
「楓… 何?」
俺を心配そうに 見ていた。
「何って… 聞いてなかったんですか?」
聞えてない…
周りの音が、聞えない…
「大丈夫ですか?顔色 悪いですよ。乗るのやめましょうか?」
玉と Aが 仲良く話してるところなんか 見たくない。
「ああ、やめとく… 」
2人で 皆を眺めていた。
楽しそうな A。
「ふっ… 俺は 『お兄ちゃん』だもんな… 」
好きの意味が違うのかもしれない。
でも、男として 意識してほしい。
「何ですか?先輩」
楓が 飲み物を買ってきてくれた。
「はい、どうぞ〜♪ 少しは スッキリしますよ」
優しいな 楓は。
「ありがとう」
お礼を言って 飲んだ。
シーン…
「先輩は… Aちゃんが 好きなんですね」
ぐっ!?
「ごほっ!ごほっ!!」
むせた!!
「だ、大丈夫ですか!?すみません!」
楓が 俺の背中をさする。
「な、な、なんで!?」
知ってるんだ!?
「何でって、見ればわかりますよ。割と感が良い方だし」
さすがだな…
「Aも それぐらい 感が良いといいのに… 」
溜め息が出る。
「Aちゃん、鈍そうだもんな〜」
苦笑いの 俺たち。
「今日 告白しようと思う。もうつらいんだ、この状況」
楓が 考えてる?
「う〜ん、今日するのは、逆効果かも… だって Aちゃん、
先輩のこと避けてませんか?」
逆効果??
「避けてるけど… それを打破しようと思うんだけど、ダメかな?」
こくん と 頷いた。
「余計逃げるかも。下手すると『ごめんなさい』ですね」
『ごめんなさい』…か ありうるな…
「もう少し様子を見た方がいいですよ」
楓の言うことも 一理あるか。
「でも… 玉に… 」
取られそうなんだ…
「玉先輩も 好きなんですね、皆 Aちゃんが 好き。羨ましいですね」
ふふふっと 笑った。
シーン…
「… 私、廉耶が 好きなんです」
えっ!?何、いきなり…
「内緒ですよ」
俺に笑って話す。
「初めて逢った時から好きだったんです。だから、入学式に見つけた時は
運命だと勝手に思いました」
楓…
「だから、私 廉耶に思い出してほしくて 近づいたんです。もう一度
抱きしめてほしくて」
抱きしめてほしくて??
「え!?入学式の時じゃないのか?出逢ったのは」
楓が 首を振って 俺に 笑った。
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由貴(プロフ) - こんばんは!!凄く良いですね!! (2015年6月18日 1時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにゅぷにゅまろん*(プロフ) - いぇいぇー。こちらこそ、こんな素敵な作品に出逢わせていただきありがとうございます☆(*´∀`/*)私、俺足族のたいPファンなので、くしゃみがとまらない! (2015年5月9日 20時) (レス) id: b1a590464e (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - ぷにゅぷにゅまろん*さん» 天才!?なんと!?私!?なんて言うことを言ってくれるの〜〜!!ありがとです。ぺこり。きゅんきゅんするとクシャミが出るの??面白いですね!!小説のネタになりそう!!メモメモ… と。あ、初めまして亀しゃんです。長い「青蘭」を読んで頂きありがとうです! (2015年5月9日 19時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにゅぷにゅまろん*(プロフ) - うわー。天才ですね!!胸が痛い。私って、きゅんきゅんするとくしゃみ出ちゃうんですけど、風邪引いたみたいになりました(笑)頑張って下さい♪ (2015年5月9日 13時) (レス) id: b1a590464e (このIDを非表示/違反報告)
りり - 凄い面白い (2014年4月4日 2時) (レス) id: a1b1fa48b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2012年6月23日 13時