ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３ 】

初めてかかる病気。 ページ3

◆ 藤ヶ谷・side ◆

『… 今は 言いたくない、知ってほしくない』
お前に 嫌われたくない…

知ってしまったら お前は 俺を どう思うだろうか？

それが 怖い…

ずっと 抱きしめてくれた A。

離したくない！！


『藤ヶ谷が… 悲しいと 嫌なの… 』
同じ考えの A…

俺に笑ってくれる A…

愛おしい… A。


「約束だよ！いつか話してね」
強くならないと…

こんなに 弱くては お前を 守ってやれない…

返事の代わりに 頷いた。


「えへへっ！嬉しい！」
ドキドキする ひまわりの笑顔。

「さて！TVでも 見ようかな〜♪」
泣いてた奴が もう気分を切り替えている。


それは きっと 俺の為。


「ああ、見ろ」
笑って そういうと、

「藤ヶ谷は 見ないの？」
俺は…

「やることがある… 」
Aが 首を傾げる。

「… なに？」
それは…

「いいだろ、何でも！」
疑いの目…

「… わかった。じゃあね」
部屋から救急箱を持って 出て行った。


「はぁ〜… 」
カバンから 手紙を出す。

『ラブレター』
もらっても困るものだが、気持ちのこもったものなので一応は、目を通す。


きちんと お断りしないと… 名前を確認して…


「ふ〜ん、ラブレターを 読むことだったんだ… やることって」
！？！？

「A！！」
真後ろに 仁王立ちの A！！

「いつから！？」
そこにいた！？

「… 気になったから すぐに戻ってきたの！」
なんか 怒ってる…

「なんで そんなに怒ってんだよ、お前には関係ないだろが！」
まだ 彼女でも 何でもないんだし…

「はいはい そうですね！関係ないですね！お邪魔しました！」
これって… やっぱり…

「焼きち？？」
嬉しくなる。


リビングを 覗く。

ソファーで 寝転び ふてくされながら TVを 見ている A。

横に行き 座る。


「何よ！見ないんじゃなかったの？」
こんな怒った顔も 可愛い… 愛おしいと 思ってしまう。

「俺、おかしいかも… 」
完全にお前に いかれてる。

「何が！？」
おでこに 手を当てる。

「別に 熱ないけど… 」
可愛い表情。

「そうかな？あると思うけど」
お前に 熱愛病。


初めてかかる 病気。


「だったら 早く寝た方がいいよ」
怒っていたのが 心配に変わってる。


今日は 寝れないよ… きっと。


お前の優しさを 愛しさを 感じてしまったから…

日曜日の許可→←泣かないで…

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