ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３ 】

ひまわりのバレッタ　 ページ19

◆ 藤ヶ谷・side ◆

「藤ヶ谷〜 いつも こんな風なの？」
いつも そうだよ…

誰かにいつも 見られてる…

「… 気になるか？ごめんな」
俺は もう慣れてるが、Aは 嫌だよな…

「ううん、藤ヶ谷は悪くないよ。私こそ、なんか… 隣にいてごめん… 」
？？？

「何で お前が 謝るんだ？」
変な奴。

「だって… 彼女だって 皆が言うから… 藤ヶ谷に 好きな人がいたら
悪いな… って 思ってさ… 」
好きな人…


俺は、お前が 好きなんだけど…

おじさん、本当に Aは、俺のこと 好きなんですか？


「好きな人は いるけど 気にしなくていいよ」
今は、妬きもちだけで 十分嬉しいよ。

「えっ！？好きな人いるの！？」
おっ！反応した！

「いるよ」
面白い… 顔がマジだ！

「だ、誰？」
気になるんだ…

「さぁ〜 誰かな〜？」
はぐらかして、前を歩く。

「〜〜〜！！もういい！聞かない！」
あらら… 怒っちゃった〜♪

俺を、早歩きで 追い越した。

「どこ行くんだ？」
くるっと 振り返り…

「アイスクリーム屋さん！」
あっ、そっか。


２人で外の 露店のアイスクリーム屋に行った。


「はい、お嬢ちゃん♪」
店員が、Aに アイスを２つ渡した。

まだ、ちょっとムッとしながら 俺の所に戻って来た。

「… はい。藤ヶ谷… 抹茶」
甘くないのと 注文したら 抹茶だった。

「さんきゅ♪」
笑顔で受け取る。


日曜なので、色んな露店が出ていた。

２人で アイスを食べながら 見て回る。


「あ〜〜！可愛い！」
なんだ？

「綺麗な ひまわりのバレッタだ〜♪」
キラキラしてるな…

「うん、綺麗だな」
でも、これなんだ？？

「なに、これ？」
指をさした。

「知らないの〜 しょうがないか〜 男の人は 使わないもんね。こうするやつだよ」
そういうと、Aの 長い綺麗な髪をまとめ その『バレッタ』で 留めた。

「じゃ〜ん！どう？可愛い？」
可愛い…

「… まぁまぁ かな」
恥ずかしくて言えるか！可愛いなんて！

「まぁまぁ？じゃあ、こっちは？？」
色んな物を付け出した。


店員も困り顔。


「いい加減にしろよ。最初のやつで いいだろうが！」
可愛かったから…

「え〜！だって 藤ヶ谷、『まぁまぁ』って 言ったから〜」
どうしても 欲しいのかよ！

「すみません、これください」


俺は、最初に似合っていた ひまわりのバレッタを 買った。

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