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ep10.知らない気持ち ページ10
BlackSide.
「今日、岩本くんと一緒にふっかさんの家行ってもいいですか？」
ふっかさんの話を聞いて、不安になった。
あの日のふっかさんの顔がずっと頭から離れない。
黃「え、こっからOFFなの？」
「うん、夜ご飯も一緒に食べたいんだけど平気？」
黃「むしろありがたいかも」
俺は肌で感じていた。
岩本くんも壊れてしまうんじゃないかと。
＊
「夕飯何にします？」
黃「ふっかにさっき聞いたらさ、ラーメンだってさ」
「相変わらずっすね」
ちゃちゃっと作れるラーメンのキットみたいなやつだけ買って、
すぐに帰った。
「おじゃましまーす」
紫「めめー！おかえりぃ」
そういってあたかも当然のように出されたスリッパ。
前はスリッパなんて家に無かったのに。
黃「ただいま」
そして当たり前のように履いて部屋にはいる岩本くん。
俺の知ってる当たり前から俺の知らない当たり前に変わる二人の世界が怖い。
.
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作者名：佑灯地蔵 | 作成日時：2023年12月19日 22時
