愛より恋よりお笑いで (ページ22)

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崩壊　（過去編）ページ22

私は結局グラビアをすることになった

一応すべて水着は嫌やから2・3枚だけ水着でそれ以外はいつも着ているセーラー服とワンピースを

着ることになって実際に撮ることになってしばらくずっと東京にいた

写真を撮ってるとき、何度も言われた

【笑ってくださーい】【笑顔くださーい】【もっとポーズお願いしまーす】

そう言われてもしゃーないやろ、一回もやっとことないし、やるはずもない思ってたのに

無茶ぶりすんなやって思おてても逆に笑わんかったことがよかったらしくて結果的に良かったけど

精神的にも身体的にも凄く疲れた、はよ大阪に帰りたかった

はよ森田さんに会いたかった、でもあの日以来森田さんと会うことが少なくなった

もしかしたら気まずく感じたんかわからんがホンマに会う機会が少なくなってもうて

逆に南川さんに凄くお世話になった

そして私のグラビアが発売されたとき凄く売れてて重版が決まったってマネージャーに

物凄い笑顔で言われたが私は笑えなかった

うちがグラビアモデルやったら凄く嬉しいのかもしれんけど芸人のうちとしては全く嬉しくなかった

どこに行ってもあのサンデーの表紙すごく良かったよって言われてもうまく笑えんかったし

どうでもよかった

南川さんに相談することが多くなった

「・・・ってことがあってうちはこれからどうすればいいと思いますか？」

南「あ～でも一つ聞いてもええか？」

「はい」

南「なんで俺なん？森田じゃなくて」

「私やってこんなこと言うのはあれですけど、南川さんに相談しませんよ

いつもやったら森田さんに相談しますよ」

南「なんなん！一応俺先輩よね」

「仲間みたいなもんやないですか～」

南「まぁええけどな、森田なんか最近忙しいみたいやからな」

「多分もしかしたら気まずくなってるからやと思うんですよね、あのことがあってから」

南「あれか～確かにな、あれ以来森田とAちゃんが一緒にいるの見てないな

てかサンデー見たで、凄いな！全国ニュースでも話題になってたで」

「ありがとうございます」

南「うれしくなさそうやな～まぁそりゃそうやな、ホンマに芸人になりたいAちゃんからしたら

複雑っちゅうか嬉しくないやろな」

「色んな所で言われるんですけどこんな顔しかできなくて」

南「そりゃAちゃんの心情を知らない周りからしたら普通にすごいやろうしな～

女芸人の一人がサンデーで表紙飾ってそれが大人気で重版して全国ニュースになるって奇跡やで」