オワリノナイ恋 / A. Masaki【23】-11.26更新- (ページ7)

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887.無一文ちゃん･･･S ページ7

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「おかえりなさい」

車に戻ると、外を眺めていたと思われる視線が
丁度こっちを向いて、そう微笑んでくれた。

「なに買ったんですか？」

「んー色々。ね？」

「あ、？･･･あぁ。Aちゃんのお泊まりセット。」

「えっ、そんな！悪いですよ！それなら自分で買ったのに･･･」

「自分で買うって、Aちゃん無一文でしょ？(笑)」

「･･･あ、、」

「お金は気にしなくていいから(笑)今度、新居お邪魔させて？」

おしゃれな男は粋な言葉まで、呼吸をするように吐き出せるんだからすげぇよな。

言葉の意味を汲み取ったのか、Aちゃんは少しバツが悪そうにしながら「ありがとうございます、、」って言って。

「ま、何かあったらオニイサンに連絡しなさい？」

「何かあったら･･･？」

「オジさんに襲われたー！とか？」

そう言って、「はいこれ読み込んで」ってラインのQRコードを表示する松潤。
スマートなその仕草に、焦々と素直にコードを読み取って「これですか･･･？」って表示されてるアイコンを確認するAちゃん。

それはそれで、いつかこの子馬鹿高い壺とか買わされるんじゃないかって不安になる。

「オッケーオッケー。」

「なぁ、ひとつ聞いていい？」

「なに？」

「オジさんに襲われたー、のオジさんってまさか俺じゃないよね？」

「え、おじさんでしょ？」

松潤が、ヘラっと笑ってこっちを見るから
「オニイサンな！！」って突っ込むけどファンなら割と知れ渡ったこのネタも
Aちゃんは、ポカーンとして見て。

「いや、突っ込むとこそこ？(笑)」

「でも櫻井さんちなら、安心ですよ。ね？？(笑)」

松潤のおふざけだと思ってるAちゃんは
俺の気持ちなんかつゆ知らず、クスクス笑ってこっちを振り返った。