オワリノナイ恋 / A. Masaki【23】-11.26更新- (ページ8)

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888.お掃除タイム･･･S ページ8

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「じゃあ、今日はゆっくり休んでね」

「はい、、いろいろ買って貰ってしまってすみませんでした･･･」

「いいからいいから(笑)･･･相葉くんには、どこにいるか言っておきなよ？」

「･･･はい、」

松潤の言葉に、小さく頷いて俺が車から降りたのに続いて
Aちゃんも車から降りた。

地下駐車場でそんなやりとりをして「また明日。」ってどちらからともなく俺たちも挨拶をすると
車はそのまま地上に向かって走って行った。

「すみません、お世話になります、」

「あぁ、、気にすんなって」

申し訳なさそうにしながらAちゃんは俺の後について
マンションに入って直ぐにあるエレベータに一緒に乗り込んだ。

「気持ち落ち着くまでうちにいればいいよ。」

エレベータの中でそう言うと、Aちゃんは何も言わずに小さくお辞儀だけして
半ば、俺の願いでもあったりするその言葉は受け入れてもらえたのか、なんて不謹慎にも心が少し踊ったり。

家の前に着いて扉を開けると、俺の招き入れるような手の動きに
「お邪魔します、、」と小さくお辞儀をして玄関に入る。

「靴適当に置いて置いて？」

「あ、はい･･･」

適当にって言ったのに、律儀に端っこに揃えて靴を置くと
後から玄関に入った俺が通れるように、廊下の壁に背中をつけて俺が部屋にあがるのを待つ。

自分の家に、好きな子が居るって状況に
俺もなんだかソワソワと変に緊張して。

普通感じることのない、自分の家の中でふわっと香る彼女の香りに
心がやられそうになる。

「ちょっと、部屋片付けるから待っててもらってもいい･･･？」

「あ、はいっ･･･すみません、」

「こう言う時じゃないと掃除もしなかっただろうから、むしろ有り難い(笑)」

俺の言葉に、困ったような顔をして。
もう一度「すみません、、」て謝った彼女の頭をポンポンと撫でて
気にすることじゃないって、伝える。

「･･･空調入ってるけど、寒くない？」

「はい、、大丈夫です、」

やんわりと微笑んだ彼女に安心して
俺は急いで部屋に入ってぱっぱと掃除を始める。

掃除っつっても、でかい荷物を収納扉に押し込んで、ゴミ袋にごみを集めて散らかってた洗濯物は洗面所に持ってって、、って応急処置みたいなもんだけだったけど。

最後に軽く掃除機をかけると、とりあえずリビングには入ってもらえそうな状態になったから
廊下で待っていたAちゃんを呼びに行った。