オワリノナイ恋 / A. Masaki【23】-11.26更新- (ページ1)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:14,316 hit

881.秘密の話ページ1

.

「や、本当ご迷惑なので、っ･･･「じゃあ、翔くんちまで先に向かってもらっていい？」

私の声なんて無視して、松本さんが鶫(ツグミ)さんに向かってそう言うと
鶫さんの返事と共に車が動き出す。

「あ、あのっ、でもっ」

「もう決まったことなんだから気にすんな。」

後ろからの櫻井さんの声に、もう振り返れなくて

「それとも、相葉くんのとこ戻る？」

「っ･･･」

「気にしないで甘えちゃいなよ。翔くん口は悪いけど、Aちゃんの事ちゃんと認めてくれてるし、迷惑なんて思ってないと思うから」

「え･･･？」

耳元で、松本さんがそう言って
その様子が見えたであろう櫻井さんが「おい、何言ってんだよっ」って言って軽くシートを殴るような音と振動。

そんな様子に松本さんがケラケラ笑ってる。

「翔くんが嫌なことは俺が心得てるから(笑)」

「え、、」

「本当に嫌だったら、翔くん口聞いてくれないし」

ニッて笑った松本さんの視線は櫻井さんに行ってて
チラッとそっちを見上げると、櫻井さんが私たちを見てて

「だから、何言ったんだよ！」

「や、翔くんち片付いてるか見といてねって」

「はぁ！？」

思ったよりも怒ってなさそうな櫻井さんの様子に
松本さんが言ってることが正しいのかもって思って

「･･･すみません、お邪魔しちゃって･･･」

「や、本当汚くねぇから、そこだけは安心して、、」

少し焦った姿の櫻井さんは、怖いことなくって
むしろ可愛いと思えたくらいだった。