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05.ハーゲンダッツ ページ5
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「悪いな。」
「いえ、確認しなかった私がいけないんです」
私と社長の前には人一人いない薄暗い食堂があってそのガラス扉には「CLOSE」の看板がぶら下がっていた。
土曜ということを忘れていて、お昼を食べよう。と食堂に行ったらこのありさま。
「コンビニで何か買ってきます(笑)」
社長室に戻って、コーヒーを淹れながらそういった。
「あぁ･･･なら、お詫びに俺の奢りでハーゲンダッツ買ってきていいぞ」
ハーゲンダッツがピンポイントで出て来たのは
私が、毎回新フレーバーが出る度に、お昼に買って食べているのを知っているからだろう。
「え、そんな悪いですよ！」
「いいから。アイスと弁当間違えて温めてくるなよ？」
「それは、店員さんがやってくれるので大丈夫です！」
そのセリフに、社長はそうなのか？って
本気なのか本気じゃないのか分からない表情で私を見た。
「寒いから気をつけてな」
「はい、いってまいります」
社長にそういうと、コートと財布をもって
寒空の下、お昼を買いに出た。
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年11月29日 0時
