39.コーコーセー･･･A ページ39
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｢じゃあ、そろそろ俺は戻ろっかな｣
｢あ、ほんと？｣
ワインを2杯飲んだのち、そういって立ち上がったから
想像以上に早い切り上げに、ふいっと顔をあげると
翔ちゃんは、きょろきょろした。
｢そういやニノは？どこ行ってんの？｣
｢Jr.のとこ行くって言ってたよ｣
｢一緒に行かなかったんだ？｣
｢俺行くと俺が金払うことになんだもん行かないよ(笑)｣
翔ちゃんは、そうだな。って笑って残りのピーナッツを少し手に取った。
｢彼女･･･｣
｢うん？｣
｢Aさん？だっけ？｣
｢あ、うん。｣
｢おにぎり、ありがとうって伝えといてもらえる？あの量作るの相当大変だと思ったからさ｣
｢あ、うん･･･わかった｣
それを言いに来たのかな。ってぽけーっとしてると、残り･･･ピーナッツ食べちゃって？って殻を纏ったピーナツの山を指差す。
｢うん、食べとくよ勿体無いし｣
｢悪いな。じゃ｣
翔ちゃんは、取材とか別の仕事も入ってるから2つ隣の1人部屋。
お疲れさんって、思いながら疲れたような翔ちゃんの背中を見送った。
でも、すぐにそれと入れ違いになるように深く帽子をかぶったニノが帰ってきて。
ピーナッツの殻で散らかったテーブルを見ると、綺麗に使えや！ってキレられた。
｢ごめんって〜翔ちゃんと飲んでたらついつい｣
｢ったく(笑)平和ボケしてんじゃないの？｣
｢うっさい(笑)｣
ニノは首に巻いてたタオルをとってベットに思いっきりダイブした。
｢寝ぼけて俺を彼女だと思って襲わないでね？｣
｢襲わねぇよ！(笑)｣
｢電話したの？彼女と｣
｢さっき、ちょこっとだけした｣
｢あぁ。･･･でも仕事にプライベート厳禁だからな｣
あ、ドームでのリハの時のこと言ってんのかな、
｢まさか固めるなんて思わなかったんだよ、、｣
｢ったく。･･･俺寝るけど、1人で彼女のこと想像して抜くなよ？平和ボケ！｣
なに、もう！今日そればっか！！！
｢そんなことしねぇよ！｣
｢くふふ(笑)必死になってるのが逆に怖いわ(笑)｣
｢うっるせ！(笑)｣
なんて、コーコーセーの修学旅行で話すみたいな下ネタの会話は
俺がベットに入って明かりを消すまで続いた。
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年11月29日 0時
