35.松本、固めるってよ･･･A ページ35
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それなりにリハは一通り終わってさー帰ろう！って楽屋に戻ったら
今回のライブの黒Tを着たスタッフに、松本さんが固めに入るっていってるんですけど･･･って申し訳なさそうに言われた。
その言葉に、俺たちはまたかー･･･(笑)って苦笑いするしかなくて、充電満タンの携帯を持って再びステージに向かった。
｢集まった？｣
｢じぇ〜えまじでやんの？(笑)｣
｢明日本番だからね、｣
｢くぅーキツイっすまっつもとさぁん(笑)｣
｢ふはは(笑)｣
キツイなんて言いながらも皆真剣に取り組んでて。
暇があれば電話しようと携帯を持ってきた自分が馬鹿だった。超邪魔だわ(笑)
まぁ、もう夜だし･･･こんな時間に電話できないか。って思ってると
ニノのソロのところで携帯のバイブが鳴って、Aちゃんだ！って思って画面を見た。
そこには、予想通り彼女の名前があってかT耳を抑えながら、通話ボタンを押した。
｢もしもし、Aちゃん？｣
｢あ、今大丈夫･･･じゃないですね、(笑)｣
｢うーん微妙(笑)｣
まぁ、大丈夫っちゃ大丈夫だけど、いつ呼ばれるかわからないから
待機中ってのが一番正しいかな。
Aちゃんも電話に入ってきた音で、まだリハ中っていうのは察したみたいで
｢松潤が返してくれないのよ(笑)｣
｢じゃあ、今はご迷惑になるので･･･」
｢うん、ごめんね？明日掛け直す！｣
｢わかりました、おやすみなさい(笑)｣
その声で電話は切れて、勿体無いなぁ･･･なんて思ってると
おい、って声で現実に引き戻らされた
｢次、相葉くん｣
｢携帯見てにやけてんじゃねぇよー！きもちわりぃ！｣
｢うっせ！｣
｢てか、俺のソロ見てろや！｣
｢見てた見てた。ちょーかわいかった｣
｢棒読み(笑)｣
ニノの後ろから、翔くんも来て笑ってる。
｢おたくの彼女とどっちが可愛かった？｣
スタッフに聞こえない声でニノがそういうから
｢うちの子(笑)｣
って言ったら次は
｢誰かこいつぶっ殺してくれません？(笑)｣
なんて叫ぶもんだから、周りのスタッフが
なんだ、またやってんのか。って顔で笑ってた。
｢んっははは、どんまい、ニノ(笑)｣
隣の隣に座ってたリーダーもケラケラ笑って
Aちゃんの存在をメンバーに伝えてもいつもの空気で。
むしろウェルカムな雰囲気がありがたかった。
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年11月29日 0時
