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最近よく真田くんから連絡がくる
他愛も無い世間話だったけど、買い物に付き合ってくれってお誘いがあった
お母さんの誕生日が近いからプレゼントを選びに行ったけど何がいいのかさっぱりだそうだ
オフの日いつ？って聞かれて午後練が休みの日を伝えた
私も買いたいものがあったから真田くんの誘いにのった
「Aどっか行くのか」
寮を出る時に倉持くんに見つかった
「ちょっと買い物」
「御幸と？でも確か御幸のやつ沢村に捕まってたな」
「一也とじゃないよ」
「あ？そんなオシャレして、誰と行くんだよ
吐け！吐いちまえ！」
時間を確認すると結構ギリギリ
話が長くなりそうだったから内緒って返して駅まで走った
特別オシャレなんてしてないんだけどなぁ…
普段は制服がジャージだから
外行くならとスカートを履いただけ
買ったものの出番のなかったショートブーツは下ろしたけど
待ち合わせの場所に行くと真田くんはもう来ていた
「よっ！一瞬だれかわかんなかった
私服初めてだな」
「誘っといてそれはひどくない？」
「かわいい格好してるから見違えたんだって」
「お世辞上手だね、ありがとー」
本心なのになぁと真田くんは苦笑いした
「化粧してんの？俺のために？！」
化粧っていうか…マスカラと色付きリップを塗っただけ
「揶揄うならジャージでくればよかった…」
「だから違うって」
ギャイギャイ騒ぎつつショッピングモールを片っ端から見て回って、真田くんへのお母さんの誕生日プレゼントは大判のストールになった
肌触りも良くてマフラーとしても使えるし肩からかけてもいいしひざ掛けにも使える
いいの買えたと真田くんはご満悦
お母さん想いなんだなぁ…
通いだから、ユニホームの洗濯とかお弁当とか甘えっぱなしで迷惑かけてるから、好きなことやらせてもらえてるのはお母さんのおかげだと少し照れながら真田くんは話してくれた
私もお目当てのものを買えたし満足
駅まで歩いてる間も会話は途切れなくて楽しかった
「もうちょい一緒にいたいからさ、ちょっと休憩してかね？」
公園を指さして、移動販売のお店であたたかい飲み物を買ってくれた
「熱いぞ」
「ありがとう」
フーフーしながらロイヤルミルクティーに口をつけた
買い物に付き合ったお礼だといつ買ったのかチョコレートを渡された
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作者名：彩葉 | 作成日時：2021年6月17日 20時
