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弐、 ページ3

何だか気持ちの悪い気配がする。

神経を逆なでるような気配。


「…っ!?」


急に腕を上にぐんっと引っ張られた。

次の瞬間、竈門が私の腕の上を刀で切った。


「成程、そういうことか。”蜘蛛”だな」

「山に入ってから、何だか”甘い匂い”がしていたんですよ」

「嘴平、村田!蜘蛛だ!」

「俺が先に気づいてたっつーの!!」


隊士たちは蜘蛛の糸で操られて、斬り合いをさせられてたんだ。


「何つー、惨いことを…」


ガサガサと木陰から誰かが出てきた。


「あ、お前ら無事で…っ!?」


明らかに腕の曲がり方がおかしい…。

首も…もしかして……


「鬼は死体を蜘蛛の糸で操っているのか…?」

「村田、そうじゃない」

「?」

「”元々、生きていた人間”と言ったほうが正しい」


蜘蛛の糸を切っても、繋がってしまう。

これじゃあ、いたちごっこだ。


「竈門!嘴平!ここは私らに任せて先に行け!
鬼の近くのほうが操られている人間が強いだろう。早く行け!!」

「……分かりました、感謝します!」


嘴平が何か叫びながら竈門に引っ張られていったけど…


「アイツ等、大丈夫か?」

「大丈夫だと思いますよ?それより、俺が大丈夫じゃないです!」

「威勢よく言ってたくせに(笑)」

参、→←壱、



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作者名:カロリーメイト | 作成日時:2024年1月6日 7時

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