祖母 ページ26
*
表札も何もない玄関に
本当に臣が出てくるのか
不安だったけど
古い玄関のドアが開くと
臣が顔を出した
「来ちゃった」汗
臣「・・・な、何で此処がわかったんだよ」汗
「・・・あの背の高い秘書の人が教えてくれたの」ニッ
臣「何で教えたんだよ」ボソ
「入っていい？」ニッコリ
臣「・・いいけど、直ぐ帰れよ？」
「うん」
部屋に入ると
なんだか懐かしい感じ
建物は古いけど
ちゃんと綺麗に整頓されていて
埃(ほこり)一つない
臣「親にも知らせてないのに、ったく・・」小声
何考えてんだ小林
「何か言った？」
臣「いいや、座れば？」
「うん」
臣の視線は
畳に向けられた
臣「何か用？」
「此処が臣の家？」
なんとなくだけど
住んでる風ではない
臣「・・ばーちゃんち」
「そうなの？」
臣「・・本当の母親の実家、隣の部屋にばーちゃん寝てんだ」
「会ってもいい？」
臣のおばぁちゃんに
会ってみたいと思った
臣「・・寝てんのに」
「起こさないから」
臣「・・こっち来て」
「うん」笑
隣の部屋の襖を
ゆっくり開けて
隙間から顔を覗かせた
視線の先には
ベッドで気持ち良さそうに
おばあちゃんが眠っていた
臣「もういい？」
「うん」
何かホッとした
普段の臣を見ていたら
おばあちゃんは
連想できなかった
こうしてここに居るってことは
人間らしいところもあるんだと
安心したんだ
ふすまを閉めて
臣と向き合った
「毎日来てるの？」
臣「最近はそうだな、お前んとこ行ってる時は帰りに寄ったり・・」
「優しいね」笑
臣「唯一、俺の味方だから」
「あれ・・私と隆二は違うの？」ムッ
臣「あぁ・・忘れてた」笑
「もう」ムッ
臣「悪ぃ」
「いいよ、でも覚えといてね？私と隆二は臣の味方だからね」
臣「わかってる」
「うん、じゃあ帰る」ニッコリ
臣「何しに来たんだよ」
「え？・・あぁ、臣が心配になって・・昼間のことが引っかかってて、そしたら聞いてないのに秘書の‥誰だっけ？」
臣「小林」
「そう、その小林さんが教えてくれたの此処」ニッ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 378人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nobu(プロフ) - ユキさん» おめでとうございます＼(^^)／今年はライブ楽しみですね！お話もゆっくり頑張りますm(__)mありがとうございます＼(^^)／ (2019年1月4日 21時) (
レス) id: 36244b730c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 来週の水曜日FNS歌謡祭にEXILEと三代目出ますよ(^.^) (2018年11月29日 12時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
nobu(プロフ) - Koiruneiroさん» 了解しました！頑張りますね(*^^*) (2018年10月6日 9時) (レス) id: 82c45dce48 (このIDを非表示/違反報告)
Koiruneiro(プロフ) - 最後は、nobuさんが決めてくださいね！！！ じぶんは、その物語の流れに身をまかせます☆(｡-人-｡) (2018年10月5日 19時) (レス) id: c51d9e3401 (このIDを非表示/違反報告)
nobu(プロフ) - Koiruneiroさん» そうだったんですね。まだ最後は考えてないのでわかりませんが、う〜ん(;＞_＜;)どうしましょうか笑 (2018年10月5日 8時) (レス) id: 82c45dce48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nobu
| 作成日時：2018年6月3日 18時
