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５７話目 揺れ動く光 ページ9
ゆうたside
南「ゆうた、君はいつでも自分が正しいと思った道を進むんだ」
ステージに上がる前に言われた言葉に俺はただ頷いただけだったけどようやく分かった
互いが逆だからこそ、回りを見ていなかったのだと
全てを失ってしまったときに気づいても遅いと言うことに……
慨「……」
櫂「……」
ステージに上がってから一言も話をしない二人
こんなにも冷めた二人は初めて見た
兄貴が叫んだわけもわかる
俺も……
ゆ「慨先輩、まだそうするつもりですか？」
そう問わずにはいられなかった
たった一人で傷ついた友人を助けるために二人は決別寸前まできてしまった
でも……
ゆ「まだ……やり直せるんだよ？まだ……戻れる場所にいるんだよ？」
A先輩や南緒先輩のようにまた笑いあえるんだよ……
だから……！
ゆ「そんな今にも泣きそうな顔で居ないでよ！笑っていてよ‼」
だって……二人は……
ゆ「自分を写したもう一人の自分なんだよ‼」
双子は互いを写す鏡
だから……
ゆ「これ以上、自分を傷つけないで！責めないで‼」
じゃないと……
ゆ「二人とも壊れちゃうんだよ‼」
お願い……、大切なものに気づいて……
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作者名：黒魔剣士 | 作成日時：2018年6月22日 19時
