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テンパる私の頭に優しく乗っかった大きな手。
鼻で笑って、横に腰掛ける。
「あー、俺帰らな！望は、ちゃーんとAちゃん送ってあげるんやで！」
藤井くんはウインクをして、そのままバイクに乗って行ってしまった。
突然二人きりになったら、困る。
何喋ったらいいのか分からないし。
「…心配やねん、なんか。」
沈黙を破ったのは小瀧くんで、
そう言って溜息ついた。
あぁ、またやってしまった。
迷惑かけたくなかったのに。
「でも…会えなくなっちゃったらどうしようって」
その言葉に、目を見開く小瀧くん。
後先考えずに逆走るパターン。
反応に困らせるような事ばかりしてしまう。
それでも、ちゃんと伝えたい。
「最近、小瀧くんに会えるし、
だから良い事したらもっと会えるかなって、」
黙られるかな、って反応を予想してたのに。
「…何やねん、調子狂う。」
俯いた小瀧くんの顔を恐る恐る覗くと、
グッと勢いよく引っ張られて、小瀧くんに乗っかる形で腕の中に閉じ込められる。
「えっ、あの…」
今、何が起きてるのか、頭が追いついてない。
学ランからか小瀧くんの甘い香りがする。
背中に回された手は離してくれない。
「…俺以外の前で泣くなって言ったのは、他の奴に手出されたら困るから」
心臓の音がまた大きく聞こえる。
抱きしめられる力が強くなる。
「迷惑じゃ、ないの…？」
この前迷惑だって言ったのに。
もうしないようにって思ってたのに。
「手出されたり、泣き顔見られたら迷惑やけど。」
その言葉を聞いて信じられるわけもなく、
顔を上げようとすると、鼻を啜るスンって音がした。
「…まだあかん。」
嬉しさとドキドキが止まらなくて、小瀧くんにも伝わっちゃってるんじゃないかって、くらい。
「…望。」
小瀧くんの名前、望って藤井くんも呼ぶし知ってたけど、
改めて本人から教えてもらえて嬉しい。
それだけで嬉しかったのに、
「…そう呼べば。」
夢みたいで信じられない。
「お前は」
「あ、高木です…！」
初めて聞かれたことに嬉しくて、
思わず顔を上げると、近くにあった小瀧くんの顔。
「下の名前。」
「あ！…Aです、」
思わず苗字で答えてしまったから、慌てて答え直す。
「Aな」
こんなに優しく笑うんだ。
目が細くなって、クシャってなる優しい顔。
また、新しく知って好きが増える。
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ますかっと.(プロフ) - 陽歌__ .｡.:*さん» ありがとうございます！頑張ってきます(^^) (2018年4月7日 21時) (
レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 小瀧。さん» 早く書きたいです〜！受験生なってきますね！ありがとうございました (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 華凛さん» ずっと読んでくださって、沢山コメントありがとうございました！ (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
陽歌__ .｡.:*(プロフ) - 完結おめでとうございます！！もう、凄い面白かったです^ ^ 受験頑張ってくださいね！ (2018年4月1日 10時) (レス) id: 61eed11da1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ぐわぁぁぁぁぁぁ！！終わってしまったぁぁぁぁ！！悲しい(T-T)凄く面白かったです。また新作出来たら飛んでやってきますんで！！ (2018年4月1日 5時) (レス) id: a9e50c2210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ますかっと. | 作成日時：2017年12月7日 23時
