関西男子をオトす方法【オリジナル】【BL】 (ページ8)

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7話ページ8

あの後、やるなら近くのファミレスと言うことで今俺らはそこにいる。
雅達も誘うと、「行く行くー。」と返事が返ってきた。
のだが。

「嫌や嫌や。絶対行かへん、離せー! 」
「無月、ｼｰ。ここファミレス。」

あの無駄に顔だけは良い雅が「今日勉強会するんだー。」と言いふらしやがった。
だから、待ち合わせ場所には女子も大量に来ている。
それを見た無月が「行きたない。」と言い出しこの状況である。

「な? 勉強教えてくれるんだろ? 」
「嫌や嫌や。あんなとこ行きたない。」

女子に何かトラウマでもあるのか? と思うほどの嫌がりよう。
ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ,と首を振る無月が少し可哀想になる。

「……あぁ。じゃあ俺ん家行く? アイツらほっといてさ。」
「それも……いや、うん。……それでえぇわ。」

嫌、と言いそうになったのだろうがこれを断るとファミレス行き。
無月は頷くしかない。
……よし、これで2人きり。
嫌でもドキドキするだろ。

「……ここ俺の部屋。あんま見ないでね。」

俺の部屋に無月を通してそう言う。
俺の部屋は青を基本にした落ち着いた感じの色合い。
机と本棚、テレビだけのシンプルな部屋。
けど、まぁ男の子雑誌とかあるので……。
釘だけ差して部屋から出る。

「……無月何が良いかな。……珈琲で良いか。」

自分の珈琲を入れた後、無月の分も用意する。
珈琲と少しのおやつを持って、部屋に戻る。

「無月珈琲で良かった? 」
「おん。……ありがと。」

無月に珈琲を渡し、おやつを机に置く。
その周りに勉強道具を広げた。

「……苦っ。柊これブラック!? 」
「え、うん。……砂糖いる? 」
「いる! ミルクも! 」

珈琲を一口飲んでそう叫ぶ無月。
色で分かるだろ……とは言わない。
俺から砂糖とミルクを取った無月は、ﾄﾞﾎﾞﾄﾞﾎﾞｯと珈琲にそれらを入れる。

「……勉強しよか。」

珈琲を飲んでまったりした後、無月言った。

「……うん。」

やりたくないなー、とは言えず俺はまず簡単なテストをすることに。
1教科10分の簡単なテストを終え、無月が丸つけに入る。

「……信じられんわ。何しとったん? 」

ｶﾀﾝ,とペンを置いて無月が言う。
……30点満点のテストだが、10を越えたテストは1つもない。
うん、怒られるわこりゃ。

「……うん、分かった。俺が甘かったわ……。」

とﾌﾞﾂﾌﾞﾂ呟きだす無月。
え? と聞き返すより早く

「……9時まで勉強しよか、な? まず基礎叩き込んだるわ。」

黒い笑顔の無月に遮られた。