あの子の支えは＿＿

さんじゅーさん。 ページ34

五条「こっちが呪力で、こっちが術式｣


『あ、当たってた』


悠仁「成程、わからん｣


五条「うーんそうだね…
呪力を電気、術式を家電に例えようか。

電気だけじゃちょっと使い勝手悪いでしょ？
だから家電に電気を流して様々な効果を得るわけ｣



わ、わかりやすい…
やっぱ教師だな、この人…



五条「こっちはただ呪力をぶつけただけ。
こっちは呪力を術式に流して発動させた。
術式で捻ったの｣


悠仁「つまり！！これからチョベリグな術式を身に付けると！！｣


五条「いや、悠仁に呪術は使えないよ｣



あ、悠仁の意識が彼方へ…



五条「簡単な式神とか結界術は別として、基本的に術式は生まれながら体に刻まれてるものだ。

だから呪術師の実力は才能がほぼ８割って感じなんだよねー」



あーあー遂に倒れちゃった…
絵柄変わってるし…



『げ、元気出せ悠仁…』

五条「大丈夫？｣

悠仁「いや俺もサンダーとかファイヤーとかパワーボムとか出来ると思ってたから…｣

五条「パワーボムは出来るでしょ｣



め、目が死んでる…
でもこれはこれで面白い…



五条「できない事はガン無視してこ！！君の長所を更に伸ばす。悠仁の体術に呪力を上乗せするんだ。

下手な呪術よりも、こういう基礎でゴリ押しされた方が僕は怖いよ？

さっきも言ったけど、肉弾戦の才能はピカイチなんだからね｣



また見え透いた煽りを…
そして煽りにすぐ乗る癖直して悠仁…



悠仁「でもでも！それならもう俺出来るぜ！！｣

五条「おきろよ｣


悠仁「あの時なんとなくコツは掴んだ｣



あの時？私が死にかけた時か？



五条「じゃあやってごらん。どうせできないから｣

悠仁「怪我しても知んないよ？｣


五条「いいから、はよはよ｣



おぉ、結構強いの入ったよね。
音が凄い。

あの悠仁に殴られたら私一発ＫＯする自信ある。



五条「こもってなかったね。呪力｣

悠仁「なんで！？｣


五条「呪力の源は負の感情。君の言うあの時は、怒りや恐怖に満ち溢れていたんだろう｣

『あぁ、だから私もあの時できたのか…』



あの野薔薇と初対面の時、宿儺に対する恐怖の感情を武器に込めた。

だからか。



悠仁「あ！！
呪力を使う時は常にブチ切れてなきゃ行けねーのか！！

確かに伏黒もいつもキレ気味だったかも！！｣


五条「違ウヨ｣





一方その頃伏黒は



キュピーン



真希「どうした？｣

伏黒「今…とてもイラッとしました｣


真希「あ"？｣


伏黒「いや先輩じゃなく｣

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