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さーんじゅう。 ページ31

伏黒「…虎杖から、遺言を預かってる」

『ッ!』



きっと、その言葉は私にとって呪いになる。
人生を縛る、呪い。

でも、悠仁の遺言なら

呪いになっても




伏黒「……愛してる、オマエは生きろ」


『〜っ……ゆうじ…』



きっと、呪いになっても



『私も……っ!

愛してる…!…』



いいかなって思うんだ。









.









釘崎「長生きしろよって…自分が死んだら世話ないわよ。

…アンタ、仲間が死ぬの初めて?」


伏黒「同級生(タメ)が死んだのは初めてだ」


釘崎「ふーん、その割に平気そうね」


伏黒「……オマエもな」


釘崎「当然でしょ。あって2週間かそこらよ。
そんな男が死んで泣き喚く程、チョロい女じゃないのよ」


釘崎「それに、一番辛いのはAでしょ。


幼馴染で、いつも一緒に居て、凄く幸せそうだったのに…
アイツが死んで帰って来てからずっと部屋に篭って。

相当なショックのはずよ」



伏黒「…あぁ」









悠仁に生きろって言われて、私は生きる意味が出来た。

でも、生きたいと思える意味は亡くなってしまった。


悠仁がいないと、生きたいって思えないよ。



五条先生が教えてくれた。
悠仁はこの後解体されて、宿儺の器として研究されるんだって。


五条先生は、絶対に忘れられなくなるから来るなって言ってたけど…

……悠仁の最期くらい、見に行かなきゃなぁ。









解体室。

まだ解体はされてないみたい。中から話し声が聞こえる。



コンコン



「どうした?これから作業に入るんだが…」


五条「…A、来ちゃダメって言っただろ?」



「ああ君が」


『?えっと…』


家入「家入硝子、呪術高専の専属医。

君、AAだろう?五条から聞いたんだ。宿儺の器の幼馴染がいるって」


『はい、合ってます…悠仁の最期を見に来ました』


家入「…いいよ、見納めしときな」


五条「硝子、それはAが」

家入「いいんだよ。こういうのは、見ない方が後悔するもんだよ」




解体室に入ると、まず鉄の匂いがした。

血と器具が混じった匂い。


少年院での出来事が頭に過ぎり、吐き気がする。




悠仁の元まで行き、手をとる。


その手は異常に冷えていて、死んでいると言う事実が痛感させられる。

もうピクリとも動かない身体を見ると、また涙が溢れてくる。



『悠仁……』









『!』


悠仁「おわっ!!フルチンじゃん!!」

さんじゅーいち。→←にじゅーく。



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おかかかか(プロフ) - プスメラさん» 貴重なご意見ありがとうございます! (2021年2月8日 23時) (レス) id: 48fcbe9d4c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - おかかかかさん初めまして、この小説は五条悟オチがいいです。お願いします。続き頑張って下さい。応援してます。楽しみにしてます。 (2021年2月8日 18時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おかかかか | 作成日時:2021年1月12日 1時

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