やぶくんとひかるくん（短編集）

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薮side



それからもひかるの甘えんぼモードは終わらなくって


｢やぶぅ、ちゅー｣

なんて言いながら唇を突き出してきた。



こんなに甘えんぼな光は、本当に珍しくって

俺の中のS心も飛んでいってしまった。




可愛いかわいいひかるに

そっと触れるだけのキスをすると




｢…これだけ？｣


って。こんなに積極的なひかる、俺は知らない…。



『なに？もっとしたいの？かわいっ』


｢やぶのこと…大好きなんだもん。
もっとやぶでいっぱいにならないと、死んじゃう｣


『ひかるが死んじゃったら俺が困るなぁ〜』



って言ってまたキスをする。



｢ねぇ、もっとして…？///｣


ここまで積極的なひかるに驚きつつも



『メンバー帰ってきちゃうよ〜？いいの？』

って問いかける。



｢……やぶは俺のだってとこ見せつけるの。｣


『ずっと俺はひかるのものだよ〜？』



そう言ったら、予想もしなかった言葉が返ってきた。



｢…だって、やぶ…伊野ちゃん……とかと楽しくしゃべってたりするじゃん｣




………へ？


つまり…


ヤキモチ妬いてるってこと？






そうしたら口角が上がるのが
どうしても止められなくて。




｢ヤキモチなんかじゃねぇよ？！ただっ仲良く話してるなーって思ってただけだかんな？！！ ｣


それをヤキモチと言うんだよ、ひかるさん




『やっぱひかるは可愛いなぁ〜？♡』

だからあんなに甘えんぼさんだったんだ。



思わずひかるを抱きしめる。


｢ちょっ！やめろよやぶ！！キモいわ！！！｣

あ、ツンツンひかさんに戻っちゃった。笑



『……分かったよ。そんな嫌なら伊野尾の所行くわ』


｢まっ……待って！！行かないで…｣



そう言ったひかるに、後から抱きしめられた。



『…嘘だよ？ずっとひかるの隣にいる。』



｢もうっ……ばーかっ...///｣



2人の間に沈黙が流れた。


…そのとき、


｢やぶが隣にいてくれるって、おれ幸せ者だなぁ ｣


いきなり呟やいたひかる。






今日はツンデレデレ日なのかな？





たまには、こういう日も悪くないね♪






end

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