６３.超多忙仕事人坂口安吾�� ページ21
いくら戦闘系の異能力に特化したAであっても、一人で居るところを狙われたら人溜まりもないだろうし、僕と居るところであっても、残念ながら護りきれる自信は無いに等しい。
彼女には安全な処に居て貰わねば。
「Aは、探偵社の拠点に居て下さい。」
『そんな！！ただでさえ仕事が多いのに、安吾さんが私の仕事までやろうとするとそんなの死んでしまいます！！』
「僕は死にませんよ。大丈夫です。」
『何を根拠に言ってるんですか！！』
叫び声が頭に響く………。
『五徹目。』
「えっ？何です？」
『寝てませんよね。声で分かります。
私は安吾さんにも無理をして欲しく無いんです！！』
そんなに分かりやすかっただろうか………。
困ったな………。
「………じゃあこうしましょう。仕事の書類はデータで送信します。なので、Aは仕事を武装探偵社の拠点で終わらせ、そのまま僕のパソコンに送って下さい。そうすればわざわざ危険な中に飛び込む必要が無い。」
『分かりました！！それなら大丈夫です！！』
声のトーンが一気に上がった。御機嫌モードだ。
Aの方が確実に分かりやすいだろう。
『じゃあ、安吾さんもちゃんと仮眠とって下さいね！！』
「貴女も、無理はし過ぎないように。」
『大丈夫ですよ！！』
そのまま挨拶をして切られた電話。
最後まで僕の身体を気遣ってくれるのは嬉しいが、此方からも言わせて貰えば、Aの“大丈夫”は信用ならない。
真面目なのは結構だが、心配する此方の身にもなって欲しいものだ…………。
凝り固まった肩を左手でほぐしながらオフィスに戻ると、部下が直ぐに立ち上がって話し掛けてきた。
「安吾先パイ！先パイにしたら随分と長いお電話でしたが、Aちゃんは元気そうでしたか？(笑)」
「すみませんねぇ遅くなってしまって。
Aは元気そうですよ。暫く此方には来ませんが。」
そう言うと、大きく膨らんでいたふうせんガムが勢い良く割れた。
「ええΣ(Дﾟ;/)/寂しくなりますね！！
………今から、珈琲淹れに行くんすけど安吾先パイもどうっすか？」
ガムを捨てながら此方を振り返る部下。
「……………いいえ。大丈夫です。」
騒がしい部下が給湯室へ向かい、海の底のように静かになったオフィスで一人呟く。
Aの淹れた珈琲が飲みたい。
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あねもね(プロフ) - 美少年になりたいさん» ありがとうございます(＞＜*)ノ~~~~~ (2018年3月12日 8時) (
レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
美少年になりたい - とても良いです。(ΦωΦ) (2018年3月12日 0時) (レス) id: 2195e11dec (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 天野紗綾さん» えそんな私のでよろしいんでしょうか！？凄く嬉しいです！！どうぞよろしくお願いいたします！！すみませんありがとうございます！！ (2018年1月4日 15時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
天野紗綾 - 天野です。突然で申し訳無いのですが、私のお気に入りリストにあげさせていただいてもよろしいでしょうか？ (2018年1月4日 0時) (レス) id: 17282353fe (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 天野紗綾さん» ありがとうございます！！そう言って頂けるのはもう最高に嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2017年12月19日 19時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あねもね | 作成日時：2017年8月7日 11時
