六勝目 ページ49
「ちょっとタケル!?
このムー君とやら戦いづらいんだけどっ!」
「頑張れ、無理そうだったらオレが行く」
元消滅軍のうち二人はバリアの中で見学している。
交代制でアサヒシャセンパイと戦っている。
「もう無理なんだって!」
「が、頑張ってください、愛洲君…!」
「くそっ、どいつもこいつも僕に期待しすぎだよ…!?」
当たりそうになるとテレポートで移動する。
だが、アサヒシャセンパイは異常に速い。
あたらないように動くことも、テレポートした後も行動は難しい。
「ムー君に勝てるわけないよねー。
僕も何となく手伝うから、いつでも言ってねっ!」
「うん。
ありがとう、水流」
預かっていたチクバイの携帯が震える。
…フシマツセンパイからだ。
「もしもし?
ライブは最高だよ、爆弾が起きてパニックになって
照明がゼウスさんの頭にあたって血が出てるけど。
凹君はちゃんと観客席にいる」
「…」
ヘコは無事…
ヤナセは大丈夫なのか。
「そっちの状況を教えてもらえるかな」
「アスノに過去を調べてもらいながら時間稼ぎ中。
塔が爆発して壊れた壁が頭にあたった以外は何もない」
「怪我した?」
「痛かった。
怪我してるかどうかは見てない」
片手で頭を押さえる。
ぬるりとした血の感触はしなかった。
念のため手を見るが赤色はない。
「血は出てないから大丈夫だ」
「それはよかった。
でも、あとで治療しようね?」
「分かった」
あ、アイスとシシべが交代した。
アイスと比べるとシシべの速さは段違いだ。
相手にあたる可能性も増えたが、
攻撃が単調すぎるゆえ避けられる可能性も増えたといったところだろう。
「それにしても、頭にあたったのによく気絶しなかったねー」
「…確かに」
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作者名:future*show | 作者ホームページ:
作成日時:2021年5月3日 16時