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深澤side
「…え、ごめん、何事？」
俺らが会議室に帰ってきた瞬間、康二は震えながら俺らを退かして会議室から出て行ってしまった。
唐突すぎる行動に理解が追いつかなくて、ずっとこの部屋にいた照や阿部ちゃんに聞くが、2人とも首を振ってわからないと。
康二は前からキャパオーバーになりそうな時や既になってしまった時、ちょっと心がしんどくなった時は近くにメンバーがいれば大抵そのメンバーの隣を死守してひたすら甘えてくる。
俺含め、他の7人もそうなることはわかっているし、甘えてきたら追い返さず黙って隣にいるのが暗黙の了解になっていた。
だがさっきのはなんだ？少し冷静になった頭で考えてみるが、さっきの彼は明らかにしんどい時の康二だ。
体は震えていて、顔は見せないように下を向いていたがちょっと目元が濡れていた気がする。
しんどい時は何も言わずに近くに来るのに、なんであいつは部屋から逃げ出した？
目「…さっきまで、康二寝てて」
「…おん」
目「そのまま寝かせてたら、なんか急に魘され始めて。それで、さっき起こしたんだけど…」
岩「汗はかくわちょっとぼーっとしてるわ、たぶん原因はその時見てた夢なんだろうなって思う」
「なるほどねえ…」
まあ確かに、例えば腹刺された夢見たのが原因でしんどくなった、とかでそんなどうでもいいことで甘えるのは…とか、あいつ考えそうだけど。
佐「何が原因でもさ、今こーじがしんどいのは変わりないじゃん？なのに俺らのそばから離れるの、」
宮「まあ、ただ事ではないんだろうなとは思うよね」
「…探しに行くか」
目「俺も行く」
佐「佐久間さんも行く〜」
宮「大人数で行ってもアレだし、俺は待ってるよ」
阿「俺も待ってようかな」
「ん。じゃあ行ってくるわ」
岩「よろしく」
俺たちから離れたということは俺たちと同じ空間にいたくないからで、それをわかっていながらこちらから探しに行くのは康二にとっては酷かもしれない。
けれど心配なのだ。そのまま戻って来なかったら？俺たちの前から消えてしまったら？
昔、デビューする前に、いつか康二は何も言わずにいなくなりそうだと酒の席で話した覚えがある。
いつも明るくてハキハキしていて、その場の空気を盛り上げてくれるムードメーカーの彼だけど、どこか儚さを感じていて。
それが今はこんな事態になっていて、不安にならない奴なんかいないだろう。
佐「だーいじょーぶよ、こーじはすぐそこにいる」
「…だな。早く見つけよう」
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香さん - しょっぴーのだてさんの呼び方を良太にするともっといいと思います (12月2日 20時) (
レス) @page22 id: 5b7efd0466 (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - みりぃ（緑璃）さん» ご感想ありがとうございます…！励みになります(_ _)今後も精進して参りますのでよろしくお願いいたします！ (2022年12月22日 20時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
みりぃ（緑璃）(プロフ) - テンポのいい文章が読んでてとても心地良いです。これからも更新を楽しみにしてます (2022年12月22日 17時) (レス) @page44 id: e9c37a05cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんかっけい | 作成日時：2022年12月4日 2時
