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レッスン60【ni】 ページ19

「グルちゃんが仕事しないんだけど!!」
「そんなん前からやろ。」


グルちゃんの愚痴を聞いてくれるのは
兄さんだけ。
トン氏とか大先生に言ったら、
本人に言っちゃうから
この話は兄さんにしか話せない。


「いやまあ、そーなんだけどさぁ…!!」
「なんや、最近は特に酷いとか??」


正確には、私が仕事を真面目にするように
なってから、だろうか。


「その、仕事をサボる理由ってのがさ…
私とデートしたいだとか、私とケーキ食べたいとかなの。」
「あー…あいつのデレ期か。」


グルちゃんのデレ期ってなに!?
じゃあ私と接する時はいつもデレてるの!!?
可愛いじゃん!!(


「…いやいやそうじゃなくて!!
グルちゃんにも仕事はして欲しいんだよ…
だってあの人が一番仕事多いんだから。」
「へぇ、Aは彼奴に言わへんの??
仕事せぇって、」
「言ってるけど…やだやだって駄々こねるし。」


それを聞くと、兄さんは深いため息をついた。


「成程な…じゃあ俺から言ってみるわ。」
「ほんと?ごめんね兄さん…ありがと!!」
─────
「ええ加減仕事せぇやお前。」
「…嫌だ、断る。」
「Aも困ってんねんで?」
「……デートしてくれるまでやらん。」


…コイツ、こんなに頑固なんか。
そりゃあ、Aも頭抱えるやろな。


「…ああ、そう言えば、」
「まだ説教があるのか、もう飽きたゾ。」
「お前が真面目に仕事したら、Aが
ご褒美くれるって言っとったなぁ。」


チラリ、と奴の方へ視線を向けると
何故か姿勢を正して此方を見ていた。


「…ご褒美ってなんや。」
「さぁ?真面目に仕事したら分かるんちゃう??」


………沈黙が続く。


「書類片付けてくるわ。」
「…おー、」


するとグルッペンは足早に総統室を出ていった。


「チョロすぎやろ彼奴…。」


俺が居らん間に、アイツらの中でなんか
あったんやな。
何があったかは聞かないでおくか。
…それにしても彼奴、


「戦争では思いっきり突っ込んでいくのに、
恋愛では随分奥手なんやな。」

レッスン61【sinpe】→←レッスン59【syp】



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あおりん(プロフ) - Aの化身さん» 私は日々疲れているんだよ(適当) (2019年4月23日 21時) (レス) id: d835d0636f (このIDを非表示/違反報告)
Aの化身(プロフ) - 最近更新の波に乗ってるな…そうか、疲れたか(すっとぼけ) (2019年4月21日 20時) (レス) id: dad4428741 (このIDを非表示/違反報告)
あおりん(プロフ) - はっちゃんさん» イケシマ最高だよね(自画自賛)応援ありがとー!! (2018年7月16日 14時) (レス) id: 3b5af45ab7 (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - イケシマ最高だね。応援する (2018年7月16日 13時) (レス) id: 73631aae6a (このIDを非表示/違反報告)
あおりん(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです…!!更新頑張ります!! (2018年7月15日 18時) (レス) id: 3b5af45ab7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおりん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月12日 22時

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