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レッスン56【os】 ページ15

「女子力がほしい!!」
「なんや急に、頭打ったんか??」
「打ってないですいつも通りです。」


マンちゃんは女子力が高い(たかい)
何が良いかって、普通にしていても可愛いのだ。
私にはそれが無い、ほしい!!


「ねぇ、マンちゃんの可愛さちょーだい??」
「可愛さなんてどこにもないやろ…。」
「あるの!!あー私ももっと女の子っぽくなって
イケメンにチヤホヤされたいーあーあー!!」


小さな子供のように駄々をこねる私を
憐れむような視線で見つめるマンちゃん。
…やめて、そんな目で見ないで。


「…じゃあ、俺が思う可愛い女の子…教えたろか??」
「…ッ!ぜ、是非!!」


彼は”はぁ…”とため息をついて、話し始めた。


「先ず、料理が上手な子かな。毎日、
朝昼晩の食事を作ってくれて、それもめっちゃ
美味いやつ。
たまにマカロンとか作ってくれるとホンマに嬉しいな。」


確かに…料理が上手い子はモテる(と思う)。
マカロンとか…ケーキとか作れる子ってすごいよね!!


「それから優しい子やな。相手の事を考えて
行動したり、困ってる時はすぐに助けてくれるような…。
怪我した時の応急処置してくれるとか??」


あぁ…自分の事より他人を優先する子ね。
相手のワガママにも嫌な顔しないで付き合って
くれる子とか、うん、分かる。


「あとは…あれやな、笑顔が素敵な子。
太陽みたいな笑顔で、その子の周りに居れば
元気になれる…みたいな。
傍に居るだけで、幸せになれる子。」


そう言い終わったマンちゃんは此方に
微笑みかけてきた。
その大人びた笑みは、いつものマンちゃんではないように見えた。


「マンちゃん理想高いよ…私には輪廻転生しないと無理だね…。」
「そう??Aならいけると思うねんけど。」
「いや無理!!絶対無理!!」


やっぱり女子力の壁って厚いんだなぁ…。
もっと小説読んで勉強しなきゃ。


「…ありがとね、マンちゃん。
ちょっと小説で勉強してくるよ…。」
「ん、どういたしまして。
いってらっしゃい、頑張りやー。」


私は軽く手を振って、自室へと戻った。

────────────

「…はぁ、やっぱり気付かへんか。」


かなり分かりやすいように言ったと思うねん
けどなぁ…。
まぁ、あれだけ鈍感やから無理もないか。


「俺にとっての可愛い女の子は___」


俺は遠ざかっていく彼女の背中に向けて、
呟いた。


「____お前やっちゅーとんねん。」

────────────

めうを使わないstyle()

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あおりん(プロフ) - Aの化身さん» 私は日々疲れているんだよ(適当) (2019年4月23日 21時) (レス) id: d835d0636f (このIDを非表示/違反報告)
Aの化身(プロフ) - 最近更新の波に乗ってるな…そうか、疲れたか(すっとぼけ) (2019年4月21日 20時) (レス) id: dad4428741 (このIDを非表示/違反報告)
あおりん(プロフ) - はっちゃんさん» イケシマ最高だよね(自画自賛)応援ありがとー!! (2018年7月16日 14時) (レス) id: 3b5af45ab7 (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - イケシマ最高だね。応援する (2018年7月16日 13時) (レス) id: 73631aae6a (このIDを非表示/違反報告)
あおりん(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです…!!更新頑張ります!! (2018年7月15日 18時) (レス) id: 3b5af45ab7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおりん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月12日 22時

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