レッスン57【ht】 ページ16
「よし、肝試ししよう!!」
「待って待って、落ち着こ?ねっ??」
「やっぱ冬と言えば肝試しでしょ!!」
「夏の間違いじゃないの!?」
私も怖いのは苦手な方だけど、
ビビってるらんらん見てたら怖さ吹っ飛ぶんだよね(
─────
「ねえ、A、やっぱ帰ろう??」
「森を散歩するだけでしょ、大丈夫だって。」
「だって途中でお墓あるじゃん…絶対出るって!!」
「もービビりすぎ!私居るから大丈夫!!」
私の背後で丸くなっているらんらん。
…いや普通逆でしょ、小説では男の人が
女の子を守るみたいなそんな感じでしょ。
私はそれを期待してたのに!!
その時…ガサッと木々が揺れ、強風が吹いた。
地吹雪のせいで一瞬だけ視界が真っ白になる。
(えっ…??なに…!?)
─────
-ht side-
それは一瞬の事だった。
漸く視界が晴れたと思えば、彼女が居ない。
「え、A?驚かせようとしてるの?
や…やめてよ…ねえ??」
彼女に向けて問いかけるが、何の応答も無い。
…何かがおかしい、と俺の直感が言った。
彼女が、危険な目に合っているかもしれないと
何故かその時はそう感じた。
俺は自然と足を運んでいた。
─────
「我々国の幹部が、こんな夜中にほっつき歩いて
何してたのかなぁ??」
「…別に、アンタ達には関係ないでしょ。」
目の前にはＢ国の兵士らしき男が5人。
私は縄でキツく縛られ、解こうにも解けない。
…やられた、すっかり油断してた。
黒い笑みを浮かべた男の一人は、
私の首元にナイフを突きつけて言った。
「さて、そちらの内部情報を全て話してくれないかな??」
「ｯはは、そんな脅しで私が吐くとでも??」
強気に言ったが、この状況下で勝ち目は無い。
絶望的だった…でも、吐く訳にはいかない。
我々国を、私達の国を守る為に…。
「お前ら、随分ずる賢いことするんだな??」
「なｯ…!!」
目の前には白い軍服、日本刀を持った見慣れた
人物が立っていた。
「…はぁ、遅いよらんらん!!」
「ごめん…あんまりこの辺の道詳しくなくて。」
流れ作業のように私の縄を解いてくれたらんらん。
目と目を合わせ、戦闘準備をする。
「オバケにはビビる癖に、こーゆー時だけは
強気なんだから…。」
「う、うるさいなぁ!!オバケに襲われるよりも
Aが奪われる方が怖いんだよ!!」
そんな一言が、私にとってはとても嬉しくて…
そしてキュンとした。
「…ふふ、流石らんらん!!」
「Aには敵わないよ!!」
私達は同時に、標的へと走り出した。
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あおりん(プロフ) - Aの化身さん» 私は日々疲れているんだよ(適当) (2019年4月23日 21時) (
レス) id: d835d0636f (このIDを非表示/違反報告)
Aの化身(プロフ) - 最近更新の波に乗ってるな…そうか、疲れたか(すっとぼけ) (2019年4月21日 20時) (レス) id: dad4428741 (このIDを非表示/違反報告)
あおりん(プロフ) - はっちゃんさん» イケシマ最高だよね(自画自賛)応援ありがとー!! (2018年7月16日 14時) (レス) id: 3b5af45ab7 (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - イケシマ最高だね。応援する (2018年7月16日 13時) (レス) id: 73631aae6a (このIDを非表示/違反報告)
あおりん(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです…!!更新頑張ります!! (2018年7月15日 18時) (レス) id: 3b5af45ab7 (このIDを非表示/違反報告)
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