一十木音也【我慢】× (ページ2)

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＿＿＿グッ

音也は私の腕を引いて音也の家に向かっていった

「…」

『…』

何も話さないまま腕を引かれていた

腕を引く力が強く、痛い…

だけど今の音也の気持ちを考えると痛いなんて言えなかった

＿＿＿ガチャッ

「早く靴脱いで…」

『うん』

リビングに連れていかれて真っ暗な部屋の中でその場に倒された

『っ！！』

「……俺さ、Aが何かしたいって言ったらできるだけ聞いてあげようと思った。仕事も、友達も… だけどさ、もう我慢の限界なんだよっ」

音也は泣いていた

「俺よりほかの男？最低だろ…自分から告っといてなんなんだよ…。彼氏はほったらかしで…俺はAに会いたくても邪魔しちゃいけないと思うと何も言えなくなった」

『ちが…』

「違うわけないだろ！現にさっき男とキスしてたくせにっ！！」

『違うのっ！』

「言っただろ？もう限界だって…。お前が俺のこと見てくれなくてもいいよ」

『え？』

「Aが死ねばすべて俺のものになるんだからさ」

＿＿＿グサッ

『っっ！！』

鋭いカッターがAの喉を突き刺していた

『っ…っっ………！！』

声が出なかった

「俺ばっかりで……」

＿＿＿グサッ

『ぅっっっっっっっ！！！！』

狙いもせずに手あたり次第に刺す