幼き日 ページ21
「ねえヌナ、何考えてるの?今のは誰?なんで一緒にいたの?はあ、、こんなことになるんだったら夜遅くなってでも迎えにいけばよかった。ていうかなんでこんなに遅いの?」
グクからの怒涛の質問攻めに、私は答えられないでいた。いや、答える暇を与えられなかった。
『ご、ごめんね、テヒョン先輩は本当にただの先輩で、今日は委員会が遅くなったから送ってくれて、あ、テヒョン先輩とは委員会が一緒でね、本当よくしてくれるただの優しい先輩だから!』
やっとの思い出言った言葉も咄嗟に言ったからかぐちゃぐちゃになってしまっているような気がしたけど、その時は現状を話すことが先決だった。
でも、テヒョン先輩と毎日一緒に帰っていることと自分がテヒョン先輩を異性として意識し始めていることは、なんとなく隠しておいた。
言ってはいけないと、そう直感したから。
「ねえヌナ、”ただの優しい先輩”が親切心だけで送ってくれると思ってるの?なんとも思ってない女の子を?そんなわけないってわかってるよね?」
「ヌナは昔から警戒心がなさすぎる。誰にでもニコニコって分け隔てなく接するから相手はすぐその気になっちゃうの。」
「明日からまた迎えに行くから。この時間だったら迎えに行けるから、学校で待ってて。絶対だよ?あんなやつなんかについて行っちゃダメだからね?」
一通り言いたいことを言って満足したのか、やっと腕を離して離れてくれた。
自分の部屋に行こうとするグクの背中をみていると、突然くるっと振り返り、こちらに戻ってきた。
その大きな目で私を捉えた次の瞬間、ふわりと抱きしめられる感覚。
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お茶っ葉(プロフ) - TH可愛すぎて…ぐぅちゃんは何だか危険な香りしますね笑作品応援してます!!ファイティン!!!! (2021年9月6日 21時) (レス) id: 8b68aabd57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:炭酸 | 作成日時:2019年10月7日 0時