【文スト】愛されてるあの子と愛されない私【太宰治】【中原中也】

途中 ページ28

太宰視点

早速パソコンを開く。

ほかの社員も、Aちゃんを取り戻すための作戦を

一人一人考えている

それだけあの子は愛されてるんだ

国木田くんなんて、血相を変えてパソコンと睨み合っている

私もパソコンに目を移す

だが先程からAちゃんの位置が

全く動かない。









そのあとも1時間たっても動かなかった

もしかして倒れているのだろうか？

あの子に限ってそんなことがあるのだろうか？



しかし可能性がないともいいがたい

私は、今すぐAちゃんに駆け寄りたくて

探偵社を出るために茶色いコートに手をかけた

国木田｢おい太宰！どこに行く！｣

国木田くんがパソコンから目を離してこちらを見る

太宰｢ちょっと野暮用ー｣

とだけ行って、扉を閉めた


確か、GPSが反応していたのはこちら側だったはず

方向と、道を確認して私は走った。

ただただ走った









やっと、GPSの反応が出ていたところに着いた

が、誰もいない。

足元を見ると、誰かに踏まれたのだろうか

もう何かわからないくらいに


Aちゃんのものであろうものが踏み潰されていた








だからGPSの反応もここで止まっていたのだ


では、Aちゃんはどこへ行ったのだろう？









私の頭には1人の人物が思い浮かぶ









フョードル・ドストエフスキー









私は、その人物が頭に思い浮かんだ途端


走り出していた

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