【文スト】愛されてるあの子と愛されない私【太宰治】【中原中也】

そういう事か ページ19

中也視点


俺は、Aのためにオムライスを作っていた

ふと、卵を割った時に思ったことがある。


＿探偵社の奴らはどうしてAの事を

避けだしたんだ？


あいつらは相当Aを可愛がってたはずだ

簡単に見捨てるなんてことねぇよな？


特にあの、青鯖野郎が1番見捨てるはずがねぇ



どうしたって言うんだ。

と、キッチンにおいてあった携帯が

ブルブルと震えた

俺は、卵をとく手を止めて携帯に目を移した





糞大宰から、電話だった。

せっかくマナーモードにしてたのに、気づかなければよかった


仕方なくその電話に応答する



＿『はぁーい？中也♡


元気ー？私はねーすごく元気！』

中也｢誰も手前のことなんて聞いてねぇよ！｣


本当に此奴はつくづく、ムカつくことしかしねぇ

＿『中也、ちょっと聞いてくれ給え』

少し太宰の声のトーンが低くなった


此奴の声が低くなる時は、本題に入るという合図だ

中也｢んだよ｣



＿『今君が何をしてるか、だいたい予想はつくけど、

それが終わって、Aちゃんにご飯出したら

直ぐに探偵社に来て』


なんでこいつは知ってるんだよ！！

まぁどうせ、Aに、盗聴器でも付けてんだろ

やはり、何年も一緒にいた時期があると分かってくるものだ



早くAに飯出して、探偵社に行かねぇとなぁ

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