【文スト】愛されてるあの子と愛されない私【太宰治】【中原中也】

見てる ページ15

大宰視点


探偵社員全員で、


フョードルから貰った手紙をもう一度

読み返した







"いつも見ています''


見ている……


そこで勢いよく顔を上げた。

みんなも顔を上げたようだ


みんなと目が合った

多分気づいたんだろう。

"見ています''


つまり今も見られているということ。


一体何処から？

と、探偵社全体をぐるりと見渡す。



と、私の目はある一点に集中した



探偵社の与謝野先生の机に置いてある花瓶だ


もしかしたら……









フョードル視点



机やらなんやらに散らかっている紙


電気のついていない薄暗い部屋


可愛いとも言えないネズミのマークの描かれている

パソコン



そんな部屋の中で、僕はそのパソコンに

意識を集中させていた




僕が、探偵社員が留守の間に仕掛けていた

隠しカメラで、

探偵社の様子を伺っている









と、一人の男が、隠しカメラに向かって歩いてくる









太宰治だ。



なんて、呑気に考えていると、太宰によって破壊されたからか、

パソコンは真っ暗になってしまった




ドスト｢ふぅ…バレてしまいましたか｣







と、一息吐き、


横に置いてあったロシアンティーを1口、口の中に含む









ドスト｢さて、｣


次の作戦にかかるとしましょうか

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